【アニメ1クール総評その7】視聴した作品をメインに振り返って感想・考察する【2024年の夏アニメ】
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――オンエア、START!
前振りトーク
リスナーの皆さま、ナビゲーターの淡雪がアニメの感想を語りましょう。
第121回目の放送は2024年の夏クールにおいて、未視聴の作品も含めて総合的に語っていきたいと思います。
※)ナビゲーター。14歳(中等部三年生)
お馴染み、アシスタントの締里だぞ。前期に比べると不作という評価だ。
この記事の執筆時点で覇権候補2作『マケイン』『ロシデレ』の初動が出たが、歴史的な凶作クールになりそうだぞ、マジで。
※)アシスタント。15歳(高等部一年生)
クソアニメもクソ的にというか、ネタ的にソムリエが話題にするインパクトある作品はなかったですね。『多数欠』は真面目に触れたら危険な空気ですし。
しかし『キミ戦2』が5話で万策尽きた上に、再開の目途が立たないのは悲劇だったな。未視聴だったが早々に作画が悲惨なレベルだった。
細音啓3部作は『神遊戯』がクソアニメ、『キミ戦2』がご臨終、『なぜ僕』はまとも故に空気作と、全てがパッとしない結果になっております。
この期に放映されたアニメ
まずは下の動画を視聴して下さい。
視聴した作品の感想
五十音順に語っていくぞ。
ATRI -My Dear Moments-
【引用元――ATRI -My Dear Moments-(原作:ANIPLEX.EXE、(C)ATRI ANIME PROJECT)より抜粋】
原作はノベルゲーですが、なるべくネタバレを避けて視聴しました。
まあ、雰囲気や話の流れは典型的なエロゲ風味だった。
11話までは、そこそこ以上の評価だったのですがね。
最後のエデン関連エピソードで、なんか色々と台無しになったよな。え、こんなオチだったのかと。
ラストのアニオリ含みの〆方も、原作ファンからは不評ばかりだったと思います。アニメ勢には「しょせんはエロゲ風味」という所感メインでしたね。
エルフさんは痩せられない。
【引用元――エルフさんは痩せられない。(原作:シネクドキ、エルフさん製作委員会)より抜粋】
まあ、総じて普通という評価にしておきます。
楽しめたが、後に語られる作品でもなかったかな。
太ったエルフというアイデアは面白かったですね。
【推しの子】第2期
【引用元――【推しの子】第2期(原作:赤坂アカ×横槍メンゴ、集英社・【推しの子】製作委員会)より抜粋】
第1期ほど話題にはなりませんでしたね。
やっぱり1期はYOASOBIの『アイドル』効果は絶大だったと思う。
2期のOPはサビが弱い気がします。ラストの引きは印象深いのですが。
原作の良さを引き出した秀逸なアニメ化だった。
内容自体はファン・原作既読者も納得の出来だと思います。
俺は全てを【パリイ】する~逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい~
【引用元――俺は全てを【パリイ】する~逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい~(原作:鍋敷/カワグチ、俺は全てを【パリイ】する製作委員会)より抜粋】
主人公とヒロインのオツムがアレな、勘違いギャグに振り切った作品でした。見る人を確実に選びますよね、これ。
しかし『パリイ』スキルだけに、主人公のバトル面での決定力不足は、観ていてカタルシス不足を感じる箇所もあった。
なろう系ですから、もっと頭カラッポで無双して欲しかったかと。
最終決戦への流れと、クライマックスでの戦闘シーンは盛り上がったな。
12話で綺麗に構成されていましたが、尺が少し余り気味でしたね。ここまでまとまっていると2期は無いでしょう。
キン肉マン 完璧超人始祖編
【引用元――キン肉マン 完璧超人始祖編(原作:ゆでたまご、集英社・キン肉マン製作委員会)より抜粋】
ちょくちょく昔のシーンを今の作画で再現していたのが良かったです。
パーフェクトオリジン編は連載再開してからの章で、最も評価が高い。
純粋にクォリティが高くてビッグタイトルに相応しいアニメ化だったかと。
1クール放映、1クール休み、1クール放映を繰り返して、完結までアニメ化するんだろうな。
グレンダイザーU
【引用元――グレンダイザーU(原作:永井豪、(C)Go Nagai/Dynamic Planning-Project GrendizerU)より抜粋】
凄まじい勢いで懐古厨が暴れていましたね。こんなのは「自分が観たいグレンダイザーじゃない!」と。
旧作をそのままトレースして、従来のファンが望むグレンダイザーを現代技術で再現しろという声も多かった。
まあ、リメイク作やリブート作でそれやると、ほぼ確実に懐古厨のみが満足して商業としては大失敗か空気化して終わるのですが。
『ダイの大冒険』は大赤字だったらしいからな。
某香辛料の空気っぷりを考えても、そのまま作り直しで成功は無理ですよね。懐古厨は認められないでしょうが、絶対に現代風のリファインは必要かと。
仮に失敗しても挑戦した結果だ。
失敗率ほぼ100%な「そのまんま」作り直しで、懐古厨の批判から逃げるのよりは未来の糧になりますよね。
6期まで続いている鬼太郎だって、ねこ娘のデザインも含め、時代に合わせてバージョンアップしているからな。
しかのこのこのここしたんたん
【引用元――しかのこのこのここしたんたん(原作:おしおしお、日野南高校シカ部)より抜粋】
OPバズと作中歌バズが全てでしたね
でも、シュール系ギャグは観ていて楽しかったぞ。
最終話のせんとくんが1番おもしろかったかと。
語る程の内容ななかったよな。
新米オッサン冒険者、最強パーティに死ぬほど鍛えられて無敵になる。
【引用元――新米オッサン冒険者、最強パーティに死ぬほど鍛えられて無敵になる。(原作:岸馬きらく/Tea、2024新米オッサン冒険者製作委員会)より抜粋】
序盤は『パリイする』と混同されていましたね。
試験編を終えてから完全別路線というか、真逆の方向に進むがな。
拳王トーナメントでツッコミ系ヒロイン、アンジェリカさんが再登場してメインキャラに昇格してから、アニメ勢の評価も上がっていきました。
冬クールの壇ノ浦に続いて、よいツッコミ役だった。
是非とも製作委員会『2025新米オッサン~』にて2期目を希望ですが、円盤の売上は残念ながら数字が出ないという結果に。
多数欠
【引用元――多数欠(原作:宮川大河、多数欠製作委員会)より抜粋】
デスゲーム系みたいな感じで導入して、どっこい能力バトル系だったという。
しかも能力が超地味というか、後出しのオンパレード。
全てにおいて後出し感が拭えないです。
整合性とか情報開示の仕方とかメチャクチャというか、これ作劇の基礎すら怪しい。頑張って視聴者に説明しようと必死なのは分かるがな。
しかも連続2クールという無謀さ。
低予算丸出しで、魅力あるキャラもゼロ。
辛辣に言えば、クソアニメというよりも、原作の地力的に映像化してはダメな作品だった様に思えます。
メインヒロインが全くヒロインしていなかったな。2度ほどなんかやった記憶があるが、ほぼ主人公の傍にいるだけという悲劇。
能力バトルなのに主人公、サッパリ戦いませんし、『特権』とかいう可視化に向かない設定の上、主人公の能力が《親権》ですからね。
OP映像のセンスも歴代最低レベルだ。
視聴者が超少ないから話題にならないだけで、なんかもう、本当に酷いの一言かと。作画が低レベルで安定しているのが、また悲しさを引き立たせます。
そもそも難解で情報開示がおかしい上に、原作カットしまくりで、どう考えてもアニメのみで理解するのは不可能だと思う。最低限の話の流れを追うのだって、かなり頑張って視聴しなければならないぞ、これ。
天穂のサクナヒメ
【引用元――天穂のサクナヒメ(原作:えーでるわいす、「天穂のサクナヒメ」製作委員会)より抜粋】
ゲーム原作でしたが、上手くアニメに落とし込んでいました。
良い感じで稲作とバトルを両立させていたな。
原作ゲームが大ヒットするのも納得の内容でしたね。
大空直美はこの系統の演技をすると本当に光ると思う。
時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん
【引用元――時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん(原作:燦々SUN/ももこ、Sunsunsun,Momoco/KADOKAWA/Alya-san Partners)より抜粋】
アンチの喚きが死ぬほど見苦しい作品でしたね、これ。
原作ありきで、別に大きくアニオリしたわけではのだが。
高嶺の花ヒロインと平凡な主人公のラブコメを期待していた層が激怒していましたね、俺が期待してたのとは違う、と。
実はポンコツで実力ないヒロインがお膳立て装置になる、庶民と見せかけて御曹司で天才主人公マサーチカ様の「俺SUGEEEEEE!」物語だったからな。
サブヒロインやモブキャラどころか、メインヒロインですらスーパー主人公マサーチカさんを「凄い」と持ち上げる為に格下げされまくるという、斬新なラブコメでした。
ラノベのラブコメでトップクラスに売れているし、アニメ効果で原作ブーストも掛かったから、マサーチカ凄い、で良いんだよ、この作品は。
清々しい程に「勉強できるだけ、ルックスはいいけど」実力不足でポンコツでしたよね、アーリャさん。トロフィーワイフ以下のメインヒロインって初めて見ました。
菜なれ花なれ
【引用元――菜なれ花なれ(原作:なれなれプロジェクト、菜なれ花なれ製作委員会)より抜粋】
期待していたが、正直いって不発に終わった。
青春モノの群像劇だったのですが、話の軸がとっ散らかり過ぎでしたね。かなたさんのイップスではなく毬先輩のイップス克服で終わるって、なんですか。
競技チアと応援チアダンス、部活と動画投稿グループと分かれていたが、1クール目と2クール目でパートを分けるべきだったよな。
とにかく尺不足が隠せていなくて、10話からの巻きが打ち切りマンガのそれでした。
8話の野球回で期待感は膨らんだのだが。
掘り下げ不足だったホークウィングスとの絡みがメインになってからの話運びの下手さと、序盤から情報開示した欲しかった毬先輩が最後まで出しゃばった構成は「う~~ん」でしたよ。
ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで
【引用元――ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで(原作:篠崎芳/KWKM、ハズレ枠の状態異常スキル製作委員会)より抜粋】
このクールのなろう系の中で、最もなろう系してました。
最強というか初見殺しの主人公で、かなり頭脳バトル的な要素もあった。
『ありふれ』『俺レべ』『コードギアス』っぽい感じに加えて、しっかりとオリジナリティがあって、見応えありましたね。
普通に1期の終わりの続きをアニメで見たい。
アニメ版、面白かったのでコミック版で続きを確認しましたよ。
負けヒロインが多すぎる!
【引用元――負けヒロインが多すぎる!(原作:雨森たきび/いみぎむる、マケイン応援委員会)より抜粋】
このクールでナンバーワン作品との評価だったかと。
着眼点が面白かった。
ヒロインが他の男子に対して「負けヒロイン」――マケインになる様を、友人となる主人公が見守るというスタート地点です。
話が進むと、割と普通のラブコメになっていく。
それでも通常のラブコメとは一味違っていますよ。
陰キャ系の内面イケメン主人公が、マケイン達とあくまで友情メインという交流が肝だな。マケイン達は主人公に惹かれていくが。
真夜中ぱんチ
【引用元――真夜中ぱんチ(原作:動画投稿少女、「真夜中ぱんチ」製作委員会)より抜粋】
個人的には今期のオリジナルの中で、最も出来が良かったと思っております。
主人公のクズ&暴力系キャラは拒否反応の方が多そうだ。
ヴァンパイアと動画投稿を上手く話に絡めていました。
ゆきのグループ加入が遅かったのが悔やまれる。
キャストが仲良く楽しんで仕事をしている、この作品が大好き、というのが伝わってきました。
全くバズらなかったのが残念だ。
番組アニラジの最終回で、主演の長谷川育美さんが「マヨぱん、サイコー!」と叫んでいた辺り、本当にスタッフに愛された作品ではないでしょうか。
綺麗に完結したが、2期があるなら観たいよな。
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未視聴だが話題になった作品について
連続3クール放映の『シンカリオンCW』も視聴継続しておりますが、回によって当たり外れが激しい上に、ご当地コラボ用の運転士まで出てきてキャラが渋滞している印象です。
ガンマ先輩とヤマちゃんは個性的で良いキャラだが、九州編のアイツは個人的に不要だったぞ。
で、このクールの個人的話題作ですが、『しかのこ』と同じく『ぶいでん』も狙った出オチだったかと。まあ、あやねるファンに刺さればそれでオッケー、という尖り切った作品でしたね。
第1期および第2期(分割2クール)と一気見した『女神のカフェテラス』だが、後半クールはエロギャグに振り切っていて面白かった。
マガジン本誌での立ち読みのみでしたので記憶が曖昧な部分も前半は多かったですが、後半はほとんど覚えてましたね。アニオリとの差異も含めて。
秋水エンドだったら、Kindle版を全巻まとめ買いするぞ。
カフェテラスは作業用BGMとして聞いているアニラジが面白かったですよ。特に瀬戸麻沙美&鈴代紗弓の回。中盤のやり取りは必見ならぬ必聞かと。
なろう系で評価高かったのは『異世界失格』だったな。
ギャグ系だと『ラーメン赤猫』ですね。
それから今期はラブコメ作が粒揃いで、好評続きだったと思う。
人気・話題・売上的にここ数年で最悪の凶作クールではありましたが、視聴を切りたいというレベルの(内容が)酷い作品は逆に少なかったかと。
円盤の売上など
○2024年 夏アニメ1巻売り上げ
- *5,775 負けヒロインが多すぎる!
- *4,362 時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん
- *3,509 【推しの子】2nd season
- **,911 逃げ上手の若君
- **,837 義妹生活
- **,632 天穂のサクナヒメ
- **,611 2.5次元の誘惑
- **,566 女神のカフェテラス 第2期
- **,505 現代翻訳
- **,398 黄昏アウトフォーカス
- **,374 ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで
- **,274 異世界ゆるり紀行~子育てしながら冒険者します~
- **,204 ダンジョンの中のひと
【数字出ず】
**,*** 新米オッサン冒険者、最強パーティに死ぬほど鍛えられて無敵になる。
**,*** 異世界失格
**,*** 恋は双子で割り切れない
**,*** 4
**,*** 5
**,*** 6
**,*** 7
**,*** 8
クール覇権候補2作の数字が最初に出ましたが、初動で5000を割りました。
予想はされていた結果だが厳しいな。
『ロシデレ』はカドカワストアの分がオリコンに加算されていないので、実質的には5000前を超えてクールトップと思われます。
『マケイン』も積んで5000はクリアしそうだが、やっぱりクール全体として見るとかなり厳しい結果だ。
【引用元――【推しの子】(原作:赤坂アカ×横槍メンゴ、集英社・【推しの子】製作委員会)より抜粋】
この番組は以下のスポンサーでお送り致しました
――次回もお楽しみに!
※)引用したキャプチャ画像に関しては、著作権権利者様より異議申し立て・削除要請があれば、速やかに対処いたしますのでご承知置き願います。
また、権利者様および各関係者様への敬意を忘れず、不利益にならない用法を心掛ける事を明記します。