【旧OPと新訳を比較】Zガンダムの変形シーン(機構)の進化を振り返る【ガンプラ系YouTubeも紹介】
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※)引用したキャプチャ画像に関しては、著作権権利者様より異議申し立て・削除要請があれば、速やかに対処いたしますのでご承知置き願います。
また、権利者様および各関係者様への敬意を忘れず、不利益にならない用法を心掛ける事を明記します。
――オンエア、START!
ガノタな皆さま、ナビゲーターの淡雪が発進いたします。
第52回目の放送となる今回は、ガンダムシリーズについて検証してみたいと思います。放映当時は酷評でしたが、後に名作と見直される事となるTVシリーズ第2作目『機動戦士Zガンダム』です。
※)ナビゲーター。14歳(中等部三年生)
お馴染み、アシスタントの締里だぞ。私は可変型ではない。
Zガンダムか。そのフォルムと変形機構から昔ながらのガノタから、新しくガンダムを知った世代にまで、格好いいガンダムとして挙げられる人気機体だな。宇宙世紀だとνガンダムも人気だ。
※)アシスタント。15歳(高等部一年生)
そうですね。アナザーガンダム系ですとフリーダムガンダムかデスティニーガンダムが、デザインが恰好いいガンダムとして人気でしょうね。
Zガンダム、νガンダム、フリーダムにデスティニーと人気MSを挙げたが、この中で変形するのはZだけだな。
というわけで、今回はZガンダムの可変機構(ウェイブライダーへの変形)にスポットを当ててみます。
まずはZ(ゼータ)の基本的なデータ(設定)を。
Zガンダムとは
Z(ゼータ)ガンダム:型式番号MSZ-006
生産形態:試作機
搭乗者:カミーユ・ビダン
⇒ ジュドー・アーシタ
⇒ ルー・ルカ
反地球連邦政府組織【エゥーゴ】の試作型ガンダムタイプMSで、航空機であるウェイブライダー形態に変形する可変MS。【エゥーゴ】とアナハイム・エレクトロニクス社による共同開発計画《Z計画》で開発された機体である。
次世代機として開発された本機は、MSの開発史的な視点で見るとオーバースペックやコスト高騰の一端を担った機体といえる。しかしその特性はむしろパワーウェイトレシオが重視された宇宙世紀0100年代以降の機体に近いともされ、系列機の優秀さも相まって評価は高い。
このように優れたパフォーマンスを見せたZガンダムだが、複雑な機体システムゆえの高コスト、劣悪な整備性といった問題も残されており、そのままの形で量産化に移行することは不可能であった。機体挙動自体も非常にピーキーで先鋭的な特性を示し、操作性が低下した点も理由の一つである。特に後者に関しては、後に簡易サイコミュであるバイオセンサーが搭載されるなど操縦系統に改良が施されているが、根本的に搭乗者を選ぶ傾向に変化はなく、宇宙世紀0091年に完成された系列機リ・ガズィにおいても同様の問題を抱えていたという。引用:Wikipedia
また、ウェイブライダー(MA)形態への変形は0.5秒ほどで完了する。
この複雑な変形がTVシリーズ当時では、どの様にして表現されたのか、OP映像から振り返ってみましょう。
1985年の放映(全50話)だから実に35年前になるな。
35年前ですと当然ながら全て手描きという事になりますね。
TV版OP2の変形シーン
【引用元――機動戦士Ζガンダム(原作:矢立肇(原案)/富野由悠季、サンライズ)より抜粋】
なかなかに素晴らしい作画です。
手描きとは思えない完成度だ。
しかし、ラストの全身での変形シーンはどうかというと。
【引用元――機動戦士Ζガンダム(原作:矢立肇(原案)/富野由悠季、サンライズ)より抜粋】
一瞬で完了だ。高速反転する事によって、複雑な変形過程を誤魔化している。0.5秒という設定を免罪符にしている感じだ。
最もクォリティ―が高いOP映像での変形シーンで、このレベルですからね。
劇中での可変も基本的にバレルロール(錐揉み回転)しながらだった。続編のZZも。3DCGがない当時だと、これがメカ描画の限界だったのだろう。
森口博子さんの「水の星へ愛をこめて」がガンダムシリーズ屈指の神曲なだけに、このOP映像を現在のアニメ技術でリメイクして欲しいところです。
ちなみに当時の技術でのガンプラだと、変形可能にするとこんなプロポーションにしかならなかった。
旧キッドシリーズですね。
こんな旧キッドでも、プロ級のモデラ―だと改造して格好良く修正できたみたいだが。
胸部のバランスを修正するのが大変そうです。
旧モデルの変形を紹介しているYouTuberを紹介してみよう。
おもちゃまるさんのチャンネルです。
登録宜しくお願い致します。
チャンネル削除という事態はないと思うが、リンク切れの可能性を考慮して、済まないが一部のみを引用させて貰おう。
生産中止されている感じですが、現存品を通販で購入は可能ですよ。
隣のZZさん(こちらも旧キッド)も、結構アレなプロポーションに見えます。
複雑な変形機構の割に、随分と部品というか稼働ギミックが少ない気が。
ですね。最低限のジョイントしかありません。
続いて紹介するチャンネルは笠松のガンプラ・ホビー動画だ。ガンプラのファンは登録をお勧めするぞ。
この動画では28年前の旧HGモデル(1/144)をレビューしております。
システムインジェクションが採用されていて、このサイズでも完全変形が実現されている。技術の進歩をつくづくと実感だ。
詳しくは動画を視聴して頂くとして、サクッとポイントのみ引用しましょう。
塗装なしの素組でこの色合い。
プロポーションも及第点だ。
なかなか良い感じではないですか。
では、メインというか本題であるアニメの変形シーンに戻るぞ。
2005年から2006年に劇場版3部作として公開された『機動戦士Ζガンダム A New Translation』シリーズでの変形ですね。
この劇場版でも、気が付けばすでに14年も前だ。
刻の速さを感じます。
ゼータっぽく「時」ではなく「刻」と表現したのは感心だ。
これはGIFでどうぞ。
劇場版の変形シーン
【引用元――機動戦士Ζガンダム A New Translation(原作:矢立肇(原案)/富野由悠季、サンライズ)より抜粋】
3Dをベースにしているのか、バレルロールで誤魔化しておりません。
キッチリと複雑な同時変形機構を表現できている。
その反面、どう見ても0.5秒以上かかって変形しておりますが。
別にいいだろ、そこは。
この14年前になりますと、ガンプラの製造技術も格段に向上しております。
各シリーズを並べてみよう。
ガンプラの各シリーズ
同じZガンダムのキッドでも、バージョンによって様々なプロポーションとなっていますね。
そうだな。こうして並べて比較すると違いがよく分かる。
次に紹介するチャンネルはnao GUNPLA Channelです。リバイブ版 HGUCゼータガンダム 素組レビューという動画を観てみましょう。
こちらは『バンダイホビーサイト』に参照用の画像がありますので、そちらからの引用とさせて頂きます。
可能というか存在しているのならば、旧モデル画像も公式からの引用にしたかったが、その辺は大目に見てくれ。
HGUC 1/144 MSZ-006 ゼータガンダム
実はこのモデルは完全変形ではなく、各パーツをバラして土台用プレートに接続する事で、無理のない変形プロポーションを実現している。
1/144で完全変形といえば、RGが素晴らしい出来栄えかと。
おもちゃの国アリスというYouTubeチャンネルがお勧めだ。
ここまで上手く組めるモデラーは少ないかと思いますけれど。
『HGUC 1/144 ゼータガンダム』と同じく『バンダイホビーサイト』から参照用の画像を引用するぞ。
RG 1/144 MSZ-006 ゼータガンダム
技術の進歩に驚愕ですね。旧キッドとは別次元の代物です。
二次元のアニメだけではなく、三次元系統の技術も進化しているのが分かる。
1/144スケールで完全変形させつつ、ここまでのプロポーションを再現ですから、プラモデルを開発されている方々の努力には頭が下がる思いです。
最高峰のPGは以下だな。
PG 1/60 MSZ-006 ゼータガンダム
素晴らしいの一言に尽きます。
この記事を読んで少しでも興味が湧いたら、リスナーの皆もガンプラに挑戦してみてくれ。
【引用元――機動戦士Ζガンダム A New Translation(原作:矢立肇(原案)/富野由悠季、サンライズ)より抜粋】
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――次回もお楽しみに!
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