アニメを斬る!

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魔導世界の不適合者 ~魔術学科の劣等生~ 第3部(第60話)

エピローグ  クリスマス・ソング

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 今年は暖冬だったが、十二月二十四日の晩は例年よりも冷え込んでいた。
 白い結晶が空から舞い降りてくるのを見上げ、少女はマントの襟を立て、白い息を吐く。
「雪か……。道理で冷えるわけね」
 確か今年の初雪だ。
 十代後半ほどの彼女は黒い学生服に身を包んでいる。女子用のセーラー服タイプで、クラシックなイメージの制服だ。厚手の冬服で、特徴といえば紋様のような赤いラインか。
 羽織っているマントも黒で、これは防寒用ではない。
 瞳は血の様な真紅で、舞い散る雪のように白い肌だけが、少し艶めかしい。
 絹糸のようなクセのない黒髪を長いポニーテールにまとめている少女――オルタナティヴは、クリスマス・イヴの今宵、とある場所へ赴いていた。
 夏前を思い返す。

 

 本格的に夏が到来する前のビッグイベントである『堂桜・マジック&マシン・フェスティバル』――通称・MMフェスタにて、七万人が人質にとられるテロ事件が起こった。

 

 そのテロ以降、『彼女』は世界中の様々な特殊機関からの監視を受けている。
 調査と研究、そして治療の結果――。どうにか人格の再統合に成功した。
 幸い、不起訴処分になり釈放はされた。つまり罪人ではない。しかし二度と一般人としての自由は戻らない。再び【エルメ・サイア】との接触がないか、生涯、見張られ続けるのだ。
 見方を変えれば、名目通りにテロ組織からの保護観察であるが、しかし現実は保護などという生易しい干渉ではない。普通の神経ならば耐えられないだろう。
 オルタナティヴが関わっている諜報機関からの定期連絡で、『彼女』の現状ついては調べるまでもなく色々と耳に入ってくる。

 

 そんな折、オルタナティヴに一通の招待状が届けられた。

 

 郵送でも電子メールでもない。懇意にしている情報屋を介しての手紙である。
 招待に応じ、オルタナティヴは此処――ニホンの首都・ネオ東京シティの繁華街にいる。
 色とりどりのネオンがひしめく、雑多な夜の世界。新宿である。
 本来、彼女は仕事以外でこういった場所には近づかない。単純に趣味ではないからだ。
 クリスマス・イヴだけあり、街は聖夜一色に染められている。ただし天に召した主の為ではなく、スポンサーの為に商売面を押し出したニホン仕様でだ。
「少し遅れたわね……」
 オルタナティヴは雑居ビルの地下へと続く階段を、ポニーテールを揺らしながらゆっくりと降りる。通路の広さが肩幅ほどで、段が斜めになっているからだ。
 御世辞にも清潔とはいえない壁面には、安っぽいポスターがところ狭しと貼られている。
 地下二階に下りると、歓声と重低音が微かに聞こえてきた。
 建物がかなり古いので、どうやら防音壁と防音扉の隙間から漏れているようだ。
 ライヴハウスである。
 定員五十名がせいぜいの箱だ。売れない新人やインディースが格安で使う会場らしい。
 鉄製の防音扉の前に立っている女性スタッフに、チケットを手渡す。
 半券を返され、ワンドリンク制なのでジュースを差し向けられたが、軽く首を横に振って、オルタナティヴは手ぶらで中へと踏み入った。
 すでにライヴは始まっていた。
 客入りは七割といったところか。それでも熱気は凄い。狭い会場だけにアーティストと客が一体になって楽しんでいる。
 遅れてきた新しい客に、ステージ上の歌手が気が付いた。
 オルタナティヴは椅子には座らず、ファン達から離れ、会場の片隅に立ったままである。
 演っていた曲が終わると、歌手はMCに入った。
『ども……。イヴの夜だってのに、この私――川原まりのミニライヴに来てくれて、ホントにありがとうっ! カップルもお独りサンもみんな等しく歓迎するので、みんな等しく楽しんでもらえれば光栄です。私? モチ、独り身ですよっ』

 

 川原まり――それが『彼女』の名前だ。

 

 芸名で本名。このミニライヴが三度目のソロステージという新人歌手だ。デビューは秋の終わり。世間が夏前のテロ事件を忘れかけた頃であった。
 客の一人が「ゆりにゃ~~ん!」と声援した。他の数人も口笛を追加する。
 ニンマリと笑んだまりは、大きく舌を出す。
『知らないなぁ。ゆりにゃんも榊乃原ユリって歌手も。確かに幸い、顔は同じだけどね。整形しなくて済んで、記憶消去もされずに済んで、不起訴処置よりもありがたいって感謝している。だから――私は榊乃原ユリじゃない。今の私は『川原まり』って新人歌手だから』

 

 ……秋に入る頃には、世間は榊乃原ユリをすっかり忘れていた。

 

 そして榊乃原ユリは無罪放免となり――マスコミと表舞台から姿を消した。川原まりを知る者は少なく、隠されている来歴を知る者でも、川原まりに興味を抱く者は少数である。
『無名でぜぇ~んぜん売れてないけれどね! あははっ』
 明るい台詞に、会場がドッと沸いた。
 まりはおどけた表情を引き締めて言った。
『かつてのゆりにゃんブームって何だったんだろうって今では思います。あれは幻で夢だったのかもしれない。その夢から目覚めされてくれた……大切な友人がいます』
 噛み締めるような言葉に、会場のファンも真剣な、そして温かい顔になる。
『まずは、みんなも知っている虹條サヤカです。先日、全米チャートで首位キープ、五週目に入りました。ここから彼女に届くとは思えないけど、おめでとうと言わせて下さい』
 虹條サヤカ。夏の終わりにアメリアからメジャーデビューして、あっという間にスターダムに駆け上がってしまった。新人全世界ナンバーワンは不働で、二年要らすに世界トップアーティストに君臨するのを確実視されている、愛称《ダイヤモンド・ヴォイス》だ。
 しみじみと、まりは言う。嬉しそうに微笑みながら。
『やっぱ本物だったなぁ……あの子。先月リリースのファーストアルバムの売り上げ、ダウンロード販売数ともに、早くも歴代世界一を更新って、ゆりにゃんブームとは質が違うね。本物っていうか天才? いや怪物? アメリアやヨーロッパじゃゆりにゃん? 誰それ? 状態だけど、虹條サヤカを知らない一般人なんて今じゃいないもんね』
 負けるな~~。追いつけるぞ~~。追い越せるぞ~~。頑張れ~~。
 そんな励ましが、あちこちから上がる。
『分かってます分かってます。舞台の大きさが幸せの大きさじゃない。ニホン武道館よりも、今の私は此処が幸せだけれど……、でも、あの子と約束したから。いつか同じステージで歌おうと。だから、あの子が此処に降りてくるのではなく、私が彼女の場所に昇りたいと思っています。この小さなライヴハウスから、いつかきっと、世界トップアーティストの彼女の傍へ』
 その宣言に、会場が拍手で満たされた。
 拍手が止むと、まりはオルタナティヴを見つめる。
 オルタナティヴは涼しげにウィンクを返す。
『そして、もう一人の友人で恩人――。彼女の為にこの歌を演ります。貴女に救って貰った、この私だけじゃない、『もう一人の私』の想いを込めて』

 

 それでは聴いて下さい。

 

 まりは厳かに曲名を告げる。――『ファースト・クリスマス』と。
 この聖夜が、果てしなく遠いあの子の背中を追う最初のクリスマス・イヴであると――

 

         

 

 川原まりと虹條サヤカが一夜限りのスペシャル・ユニットを組んで武道館のステージに立つ日が、七年後のクリスマス・イヴになるとは、この時、誰も想像できなかった。

 

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         ◇

 

 ――……放課後の専属図書館。
 座っているのは、《リーディング・ジャンキー》が独占している、いつもの指定席。
 帰宅前の憩いの時を味わっている。
「ミミ~~!! 美弥子センセが呼んでるよ!」
 そう声を掛けられて、累丘みみ架は《ワイズワード》の紙面から顔を上げた。
 暑くなってきた。
 もうすぐ夏が本格化する。
 そして体育祭だ。
 今年から他校との対抗戦が企画されており、その最終調整に入っている。

 

(まさか未来記述とはね。しかも今冬だけじゃなくて、七年後について顕れるとは)

 

 謎に満ちた本型【AMP】だが、その記述内容は今のところ絶対である。
 この箇所(章)において、みみ架にとっての有益な未来の情報は、今年は暖冬でホワイト・クリスマスという事だけであるが。
 虹條サヤカと川原まり。
 いや、宇多宵晄と榊乃原ユリは、堂桜統護の物語には、おそらく、もう関わらないのだろう。
 みみ架がこの箇所を確認して、彼女達――二人の歌姫の物語は一区切りついたのだ。
 三度目の戦いを経て、運命の歯車が少しずつ回り始めているのを、みみ架は予感する。
 また少しずつ不思議な夢も視はじめているのだ。
(運命、か)
「早く早くってばぁ、ミミ」
「聞こえているわ。すぐ行くから、急かさないで」
 みみ架は《ワイズワード》を閉じようとして、今章の最後に出現した記述に目を奪われた。
 それは、こう記されていた――

 

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