アニメを斬る!

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魔導世界の不適合者 ~魔術学科の劣等生~ 第4部(第40話)

第四章  真の始まり 9 ―統護VSみみ架②―

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         9

 言葉尻と同時に、みみ架は統護に肉薄していた。
 朱芽にも披露した《縮致》である。
 しかし朱芽とは異なり、統護は反応する。右の正拳突きを、みみ架の正中線へ放つ。
 ヴゥおッ。空気が唸る。
 カウンターとなる右拳を、みみ架は涼風を流すがごとく、二本の指先で捌く。
 捌きから円を描く挙動で裏拳として翻る、みみ架の左拳。
 統護の身体が颶風と化して跳ね上がった。
 蹴り技だ。
 空中で半回転しての後ろ回し蹴り――それも足刀でのサイドキック。
 下半身は運足のみに専念し、姿勢を保つ事を最重要視する【不破鳳凰流】の無駄のなさとは対極の、激しくダイナミックな挙動とフォームだ。情熱的とさえ形容できる。
 統護の武芸の在り方が〔神〕への奉納ゆえだ。
 みみ架は軽々と最小限の動きで躱す。
 最小限ゆえに、大きな動きの統護に対して、カウンターを滑り込ませるのは容易い――

 否。カウンターを獲れなかった。

 勢いは止まらない。統護の技は、次々と紡がれていく。
 コンビネーションとしてではなく、全てが単発、しかし間断ない連続で。
 決してトリッキーではない。
 かといって常道そのものとは明らかに違う。
 加えて近代格闘理論だけではなく古流武道において必須ともいえる、フェイントと捨て攻撃といったアクセントがなく、一撃一撃、真っ直ぐに有効打を狙っている。
 【不破鳳凰流】の型であっても、捨て攻撃や次へと繋ぐ挙動、あるいは相手を誘導する動きは理詰めで組み込まれているが、統護の業にはそれが――一切ない。
 隙だらけで、無駄だらけ。
 だからこそ純度が高い。
 攻防一体ともいえなく攻防分離傾向にあるのに、防御が機能している。
 そんな不思議さ。
 自覚なしに、みみ架は統護の動きに巻き込まれていた。
『これはどうした!? みみ架選手、防戦一方というか、躱すだけで精一杯か!』
 そのアナウンスを皮切りに、場内を揺らす大声援が復活する。
 統護の左廻し打ち。
 が、フックのような円弧ではなく、直線的に左拳が外から角度を変えてくる。
 ヴァシィィ――、と拳で割かれた空気が嘶く。
 みみ架は捌きを捨て、統護の左を受けた。
 右腕でのブロッキングではない。統護の膂力ならばブロックを破壊してしまう。

 《ワイズワード》の頁で精製されたトンファーで防いだのだ。

 受けた威力を利して、トンファーを回転させて、統護の顔面へと棍先を突き入れた。
 統護はその一撃をまともにもらう。
 みみ架は左手を統護の胸に当て――発勁を撃つ。
 ズズゥぅン!
「がはっ」
 勁の衝撃と浸透で、顔を歪めた統護の動きが止まる。
 そこへ、みみ架の手業が矢継ぎ早にクリーンヒットした。
 だが統護も引かない。反撃ではなく、あくまで自身のリズムで攻撃を再開する。
 みみ架も先程とは異なり、統護の技に付いていく。
 その妙と速度、そして技巧に、観戦している者たちは圧倒されていた。

『す、凄い凄い凄すぎです!! 伝説VS伝説! 血統VS血統!! 魔術を超えた奇蹟だッ!』

 優季が緊張で固唾を飲み込んだ。
「委員長が統護の動きに慣れてきた?」
「慣れたというよりも学習しているのでしょう。特にトンファーを用いた防御から、明らかに攻防の流れが変わりましたし」
 淡雪は統護の武芸に魅入られていた。だが、みみ架の業が上回り始める。
 しかも要所要所で、《ワイズワード》の頁による紙の武具を織り交ぜているのだ。
 これが如実に効果を発揮した。武具を使用された時、微かにだが統護の動きに綻びが生じる。
 流れが統護に傾きかけても、その綻びを突いて、みみ架はイニシアチブを渡さない。
 ジャォゥ。空振りで空気が唸る。
 豪快に振り抜かれた統護の右拳を、みみ架は身体を沈めて躱した。
 この試合で、彼女が初めてみせる大きな挙動だ。
 統護の右袖を絡めとると、一本背負いに近い動きで、跳ね上がって投げる。みみ架自身も腰と膝のバネで真横に一回転していた。その上――統護は頭を下にした姿勢で回転している。
 地面に叩きつける投げではなく、宙に縛り付ける投げ業だ。
 みみ架の姿勢が戻る。投げで身体を折った反動を使い、下肢が竜巻と化した。
 旋風のような左の上段蹴り。
 ゴォァキィィィイイイイィィィ!!
 高々と舞っている統護の後頭部に着弾した。
 業の意図を察知して、延髄に左前腕を当てていた統護であったが、受け身までは取れない。
 錐揉みしながら、統護は肩口から砂地に墜ちた。その様は落雷のごとしだ。

「――【不破鳳凰流】連技、《雷迅》」

 統護は起き上がらない。
 うつぶせのまま、地面に四肢を着いている。
 みみ架がグラウンド状態での追撃を放棄したので、ダウンと判定されてカウントが始まる。
『ダウン! ダウンです!! 堂桜統護、ついにダウンしたぁぁああッ!』
 一拍遅れて、観客の大音声が響いた。
 統護はカウント8で、ゆっくりと起き上がる。
 琴宮深那実との一戦以来、二度目となるダウン経験だ。しかし、騙し手に近い策に嵌まったカタチだったあの時のダウンとは違い、今回は言い訳のきかないノックダウンだった。
 慌てずに四肢の具合を確認する。ダメージはあるが、意識と下半身はしっかりしている。
 そして動揺もない。
 この程度の苦戦は試合前から想定していた。
『立った。立ち上がりましたっ統護選手! 戦闘続行は――可能との判定です!!』
 カウントが止まり、統護に対する拍手が起こった。
 みみ架が統護に言った。
「数多の武術系譜を継ぎ足していく――その先の極限と極致。本来ならば概念ですらない妄想ともいえる、いわば一撃必殺の追究。それが蘊奥の神髄とみたわ」
 統護は苦笑を返す。
「そんな大げさなものじゃないって思っているけどな」
「いいえ。このわたしを向こうにして、カウンターを許さない一撃必殺の連続なんて、神秘という他に何と形容していいものか」
「お前の【不破鳳凰流】も大概トンデモだよ。正直、俺が体得できるとは思えない」
 トンデモだ。なにしろ、みみ架の身体能力は統護とは違い超人化していない。
 それにも関わらず、純粋な『技巧のみ』で超人化している統護を格闘戦でねじ伏せたのだ。
 身体能力に依存する統護とオルタナティヴ、ルシアとは根本的にレヴェルが違う。体格差、体重差を問題にしない技巧を、統護は産まれて初めて味わっている。これならば【パワードスーツ】を相手にして生身で格闘戦が可能なのも道理だ。
「そうね。けれどもわたしも蘊奥なんて、やろうとすら思わない。お互い様じゃないかしら」
「そしてもう一つ。俺が本当に凄いと感じたのは【不破鳳凰流】じゃなくて、お前自身だよ。爺さんが云っていた、まさに鬼神が棲んでいるってヤツだ」
「貴方に対して同感よ。貴方そのものに感嘆しているわ。貴方の武術は正確には戦闘技能じゃなくて、堂桜という人間を超えた『ヒトあらざるヒト』を錬成する手段なのでしょうね」
「ああ。その通りだよ」
「楽しいわ。そして面白いわ。産まれて初めて、わたしは戦いを楽しいと感じる」
「俺は――恐いよ。お前が恐い。でも、確かに充実している」
 ニィィ。口の端が上がり、みみ架は凄絶に笑んだ。
 絶美の貌。統護は淡雪や優季、締里、そしてアリーシアといった類い希なる美貌を誇る女に囲まれてるが、更に一段階上の凄みに満ちた美しさ。みみ架と比較して劣らないと思うのは、人外的な造形による超美を体現しているルシアだけだ。だが、美しさもここまでくれば――怖い、と統護は感じる。
 鬼神だ。修羅だ。この少女はヒトの皮を被った鬼である。
 眩しそうに両目を眇めて、鬼が言う。
「いいわよ。身体能力を解放しなさい。オルタナティヴ戦と同様にね。心配しなくてもいい。貴方の全力はわたしには当たらない。当たった時は化勁する時」
 一息ついて、恍惚と云った。
 わたしだけ――と。

 ――わたしだけが貴方の全てを受け入れ、受け止めてあげるわ――

 統護は構えを取った。
「そうだな。そうしなきゃ、どうやらお前の全てを感じられないようだ。お前を信じる。絶対に俺の攻撃が直撃しないってな。だから俺を受け止めてくれ」
「嬉しいわ。さあ、続きといきましょう」
 両者、同時に仕掛ける。
 拳、肘、膝、蹴りとバリエーションに富んだ打撃の統護。
 みみ架は両拳と手刀、そして掌底のみで対応した。もう武具は一切使用していない。
 手数、足数は圧倒的に統護なのに、効果的な攻撃はみみ架の方である。
 それでも有効打を許さない統護であるが、余裕を失いつつあった。
 もはや統護に、堂桜の業からくる優位性は喪失していた。
 統護は目を見張る。

 一切の手加減――当たると判断した時の寸止め動作を意識していない。

 いや、手加減する余裕がない。
 必死だ。無我夢中である。ゆえに心が真白色に澄んでいく。
 オルタナティヴ戦と同じく、全力でフォロースルーできる。みみ架を信じられる。
 力一杯戦える事の、なんという開放感。そして安心感。
 攻撃が当たる気配がない。
 まるで自分のシャドーボクシングと、みみ架のサンドバッグ打ちのようだ。
 けれど、イメージのみを追うシャドーとは違い、追うべき相手は、すぐ傍にいる。
 なんと幸せな事だろうか。
 そして、なんて凄い女だ。
 みみ架が告げる。
「まだまだ貴方は未熟よ。堂奥(蘊奥)の業ではなく、貴方自身が未熟なの」
「ああ、身に染みて味わっているよ」
 この最高の感覚を。
 これを味わせてくれるのは、みみ架とオルタナティヴだけだろう――

 

 

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