アニメを斬る!

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魔導世界の不適合者 ~魔術学科の劣等生~ 第6部(第27話)

第三章  戦宴 1 ―予知夢―

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         1

 

 夕暮れの図書室。
 公立藤ヶ幌高校の図書委員を拝命している二年生女子――累丘覧架は、本日分の仕事を終えて、そこで忘れ物に気が付いた。
 慌てて、教室に戻ろうと駆け足で廊下を進む。
 窓から差し込んでくる夕日で、校内はグラデーションの掛かった赤茶色に焼けている。
(あれ? 彼って……)
 たまに見かける男子生徒が目に入ってきた。
 曲がり角の向こうに、彼はいる。
 クラスは違うが、同じ二年生だ。一年生の時に校内マラソン大会で彼を知った。明らかに手加減しており、順位は真ん中ほどだったが、その走りと、一見して中肉中背程度の体格と肉付きなのに、よくよく観察すると、絞りきった筋肉の鎧を纏っている鋼の様な肉体――という事が印象に強く残った。彼の名前は知らない。知りたいとも思わない。覧架は他人の名前を記憶するのが億劫な人間である。
 ただ彼が羨ましい――と、羨望していた。
 いつも独りの彼が。
 孤独を望んでいるのに、何故か自分には知人達が寄ってくる。面倒で鬱陶しい。
 あの身体を造り上げて維持するのに、彼は孤独に鍛え続ける必要があるのだろう。
 何の目的であのレヴェルにまで身体を造っているのかは不明だが。スポーツマンという風にも思えない。彼のクラスとの合同での体育の授業の時、彼が球技を苦手としている様子を見ている。手を抜いている可能性も否定できないが。体力測定でも数値は普通らしい。
 部活や委員活動をしているという話は聞かない。ならば、自分と同じく忘れ物だろうか。
 ふと、目が合った。
 彼は怯えた様に表情を強ばらせると、踵を返して走り去ってしまった。
 失礼な、と憤った覧架であったが、すぐに思い直す。
(まさか……、単なる対人恐怖症?)
 拍子抜けだ。コミュニケーション障害で、友達が作れないだけだったとは。

 

「……あのぅ、累丘さん」

 

 ちょっとだけいいかな? と声を掛けられた。
 今度は後ろだ。逃げてしまった彼を見る為に、覧架はいつの間にか足を止めていた。そんな覧架の後ろには知らない女子生徒が立っている。
 振り返って向き合う。見覚えがない。おそらく一年生か三年生だろう。
「いいえ。悪いけど、急いでいるんだけど」
 冷然と拒否する覧架であったが、その女子生徒は食い下がってきた。
「三年C組の渚此花っていいます。噂通り、よく見ると凄い美人なんですね」
「私の言葉、聞いています?」
 覧架は頬を引き攣らせる。頭に血が上りそうだ。
 ちなみに此花もそれなりの美人だ。ただし没個性だから、容姿の印象は薄い。
「お世辞、嫌いなんですよ、先輩。貴女の方が美人でしょう?」
「私? まあ、ちょっとは自信あるけど、累丘さんと比べると……並以下?」
 美人の余裕か、と覧架は肩を竦めた。皮肉は感じられない。
「陰口なら知っています。《読書ジャンキー》とか『本に付いたイモ女』とか」
「えっと……。《読書ジャンキー》は悪口じゃないと思うな。他のイモ女とかの陰口は、仕方ないかもって思うよ。累丘さんが本当にイモ女じゃなくて、ほら、嫉妬している子が多いと思うから。累丘さんがお洒落したらどうなるんだろうって、恐がっている子とか。私はメイクして着飾った累丘さんに凄く興味あるけど」
 そのままでも充分に美人で美形なんだけどね、という言葉に、覧架はうんざりする。
 美人だからお洒落しないのは勿体ない――そんな『余計なお世話』はお腹一杯なのだ。
「用件って、お世辞いって、お洒落しろって含蓄のあるご忠言でしたか」
 話を切り上げて、覧架は教室に急ごうとした。

 

「待って!! 友達から聞いたんですけど、累丘さんって占いが得意なんですよね?」

 

 何を言い出すのだ、この三年生は。
 誰が流した噂――出鱈目だ。自分は占いなんてやった事がない。
 本で読んだ知識はあるが、それで実践できるはずが……

 

 ざざざザ。頭の中にノイズが走った。

 

 無意識で鞄の中から一冊の本を取り出した。初めて見る本だが――識っている。
 いつの間に、コレが鞄に入っていたのか。この世界では、まだ所持していないはずだ。
「捜し人がいるのね?」
 此花が嬉しそうに驚いた。
「わあ! 凄いです!! まだ何も言っていないのに」
 本当だ。どうして自分は『分かっている』のだろうか。さらに口が勝手に動く。
「急いでいるのよ。手短に済ませたいから、早く教えて」
 はい、と此花が紅潮した顔で頷く。
「柴原六左四という人です。私にとって……一番大切な人」
「他に知っている事は?」
 此花は首を横に振った。分かっているのは、名前だけだという。住所や職業どころか、年齢すら分からない状態での人捜しとの事だ。年齢不明だが、顔は会えば分かるという。
「ひょっとしたら赤ちゃんとか、お爺ちゃんという可能性もあります」
 いえ、と此花は即座に言い直す。
「おそらくは下で小学生高学年、上で五十歳前くらいだと思います」
「根拠は?」
「そうでなければ『約束』を果たせないから」
 約束については言えない、と教えてくれなかった。
 此花が力を込めて言う。
「再会したら、前世での終わりから彼と、ムサシちゃんと人生をやり直したい」
 だから前世の記憶を取り戻した十年前から、ずっと捜していると。
 前世系の女か、と内心で苦笑する覧架であったが、不思議と馬鹿にする気持ちは湧かない。
「なるほど……。その前世ってどんな人生で、どんな最後だったの?」
 クスリ、と此花が悪戯っぽく笑んだ。
 そして告げる。

 

 ――この世界とは似て非なる【イグニアス】という魔導世界です。

 

 貴女も知っているはずなのに、黒鳳凰みみ架さん。

 

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         ◇

 
 そこで夢から覚めた。
 累丘みみ架は周囲を見回して、己の状況を再確認する。
 今は朝だ。時刻は午前五時。
 頭が若干だが重たい。みみ架は自室のベッドから身を起こす。
 休日は四時半に起床して鍛錬を始める習慣なのに、三十分も寝過ごすなんて――
「渚此花に、柴原六左四、か」
 再開した夢視であるが、以前の夢より内容が鮮明になっている。
 リアリティもだ。
 みみ架は推察する。
 何の意味もなしに『統護の元世界』の夢など視ない。今ではそう確信している。何気に統護も登場していたが、対人恐怖症気味で『ぼっち』気質なのは、そのままであった。
 おそらく『二人』は今回の事件に関係がある人物だろう。
 気を取り直す。
 スマートフォンでWEB小説投稿サイト『小説家になるぞ』を確認した。
 サイト内にある里央の情報に変化はない。ユーザーの報告用簡易ブログも新着がなかった。
『元気なので心配しないで下さい』という二日前の報告と、青空風味のモンブラン――黒壊闇好の報告ブログで『MKランキングのイベントで里央ちん争奪戦の宣言』という題名での挑戦状が残っているだけだ。投稿されている里央のミステリ『お漏らしJK探偵~』は、三分でギブアップした。酷すぎる出来に我慢できなかった。感想欄に『駄作』と文句を書いておいた。闇好ことモンブランは順調に連載の投稿を継続している。
(里央は、取りあえずだけど、元気そうね)
 闇好に里央を奪われて、赤っ恥をかかされたエレナについてはご愁傷様だ。
 どの道、里央の奪回はMKランキングのイベントになりそうな雲行きである。渦中の里央も楽しんでいる様子なので、みみ架としては苦笑するしかない。極論すれば、誰が最終的に里央を確保してもMKランキングのイベントが終われば解散・解放――のはずだ。
(MKランキングが真っ当なイベントだったら、という話だけど)
 主催者である光葉一比古が謎に過ぎる。エレナが里央を餌に、自分とオルタナティヴを誘おうとしたのは、一比古が危険な人物だと見なしている故の保険だ。
「……まあ、オルタナティヴに任せると約束したし」
 今は考えても仕方がない。本来と依頼と同様、自分は大人しく結果を待つだけだ。
 スパーリングでの負傷は回復しつつある。肋骨と右拳の骨折はまだだが、過度の負荷で消耗した下半身は、松葉杖なしで普通に歩けるまでになっていた。
 みみ架は溜息をつく。
 トレーニングができないからではない。
 理由は、今日の午後に、別居している父親と会う約束をしている事だった。

 

 

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