第一章 異世界からの転生者 7 ―実戦―
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7
アリーシア姫、という言葉に、アリーシアは薄ら笑いを浮かべた。
お姫様? タチの悪い冗談だ。あるいは皮肉か。
「人浚いにしたってもうちょっとマシな言い訳ないの? それに私を人質にとっても身の代金なんて期待できないわよ。なにしろ孤児でウチは貧乏なんだから」
「知っている。けれども残念ながら、身の代金目的の誘拐ではないんだ」
つまらなげな男子の言葉に、少女が釘を刺す。
「誘拐って、なに余計なコトを言っている。アクセル6」
(アクセル6って?)
それがコードネームであると、アリーシアは理解できなかった。
彼は『アクセル・ナンバー』の六番目という意味だ。
「少しくらいの余興はいいだろう。脱落したリーファから引き継いでこの任に付いたばかりのお前とは違って、こっちは長期間ずっと張り付きっぱなしで、ストレスが溜まっているんだ。果たしてアリーシア姫がどの程度の器か、遊ぶ程度の余興はあっても」
「バカバカしい。下らない」
少女は頭痛を堪えるように、人差し指の先を額に当てた。
自分を余所に会話する男女に、アリーシアは肺一杯に大きく息を吸い込む。
男子――アクセル6がそれを見て、止めた。
「ああ、大声を出しても音は【結界】で遮断されるから無駄だ。ついでに言うと、周囲に人はいないし、人払いもしている。つまり――大人しく投降がベストと理解してくれ」
「よく言う」と、少女は苦笑した。
「とにかく事態は動いちまった。マジでもう猶予ないよ、お姫様」
助けを求めるのは無駄、と知らされたが、アリーシアに落胆はなかった。
絶望もない。
思えば、誰かに助けてもらった記憶なんて、ほとんど無いから。
施設の家族と支え合って、どうにか今日まで暮らしてきたのだ。満足な助成金・補助金もないままで、自分達で運営してきた。足りないお金は年長組がアルバイトでまかなった。
世間は助けてくれない。
金持ちは、政府は、政治家は、自分達を見棄てる。
だから――戦うしかない。
幸い、その資質と力は、神様が与えてくれた。
幼少時は近所のガキ大将と取っ組み合いをする勇気だったが、高校生となった今は違う。
その資質を開花させる為の努力の具現が、己の右手首にあるのだから。
もう校則云々の事態ではない。よって……
「――ACT」と、アリーシアは起動呪文を唱えた。
同時に、己に宿る魔力を最大限に励起させて【DVIS】へ注ぎ込む。
登録者の声紋を認識したリング状の専用【DVIS】は、アリーシアの意識内に【ベース・ウィンドウ】を展開する。アリーシアにしか視えない、電脳世界での立体映像だ。
この電脳世界は、軌道衛星【ウルティマ】によって統合管理されている高次元世界。
電脳世界に、専用【DVIS】をIDとしてログインし、データと神経をリンクする。
魔術の行使と対応において、現実世界の時間を超えてのオペレーティングが可能となるのは、この電脳世界を展開しているからだ。
『ノーマルユーザー』として、軌道衛星【ウルティマ】に搭載の超次元量子スーパーコンピュータの演算領域を割り当てられた。
ウィンドウ内に提示された複数のフォルダから――『戦闘系』を選択。
フォルダ内のアイコンは『炎系』だけである。
現状でアリーシアの【DVIS】にインストールされてる戦闘用魔術は『炎系』のみ。
八割以上の魔術師が、一属性(ワン・エレメント)の魔術の制御をマスターするのに、その生涯と才能を使い切るのが現実だ。アリーシアは初期設定の段階で、最も汎用性の高い基礎的な四大エレメント属性――『地・水・火・風』において【火】のエレメントを選んだ。そして自分専用のプログラムコードすなわちオリジナル魔術理論を開発した。
最後に【ワード】を唱える。
「――《フレイム・ナックル》」
電脳世界内に新たなウィンドウ――【アプリケーション・ウィンドウ】が表示され、その窓内に、膨大な数行の数式が上から下へと流れていく。
それこそが【ウルティマ】によってコンパイルされた【スペル】と呼ばれる文字列であり、【イグニアス】世界の摂理に上書きされる仮想現実のエミュレートだ。現象のイメージとして『魔』として呼ばれるが、根幹に電脳技術が根付いている。本物の魔法など空想上の存在でしかなく、技術ではないからだ。
ゆえに『術』であり『法』ではない。
だから魔法ではなく、魔術。魔的な仮想に、現実を書き換えてエミュレートする技術。
現実を上書きする仮想現実の技術を、技術者や研究者は【魔導機術】と定義する。
アリーシアの魔術が【DVIS】のアプリケーション・プログラムを起動させ、この世界に存在する自然現象としての炎とは別種の炎が顕現した。――彼女の両の拳に。彼女の拳を灼くことなく、さながら武装してくれる。
この《フレイム・ナックル》が、アリーシアの魔術における【基本形態】となる。
基本的に戦闘系魔術師がオリジナル魔術を使用する際、魔術特性となるエレメントを『標準装備したベース形態』を創り出し、その形態をOSとして派生魔術を使用するのが一般的だ。
魔導運用学において【基本形態】と呼ばれる技術理論である。
そして【基本形態】には、施術者の身体機能・感覚機能の向上が組み込まれている場合が多い。デフォルトで魔術抵抗(レジスト)機能も追加される。また、魔術による身体強化とはこの状態を指す。身体強化のレヴェルは、術式と施術者の魔力総量および意識容量、そして制御技能に依存した結果となる。
またフィードバックされてきた実行プログラムを制御するのにも、施術者の意識容量と魔力が必要となり、従って【ウルティマ】の演算機能とフィードフォワードおよびフィードバックをリアルタイムで行えるだけの技能と資質(魔力総量と意識容量)を持つ者だけが、公的に魔術師と認定されるのだ。
魔術オペレーションとして、アリーシアは【アプリケーション・ウィンドウ】内に、アルファベットで【コマンド】を書き込む。同時に、起動の為の【ワード】を叫ぶ。
「――《ショットガン・フレイム》!!」
必殺技の名前のごとく、アリーシアの【ワード】が凛と響く。
突き出された炎を纏った右拳から、流星群のように炎の散弾が撃ち出された。
その総数は実に二十発以上。
アリーシアの魔力の上限値を注ぎ込まれた渾身の二十撃だ。
炎としての熱量は制御されており、あくまで弾丸としての衝撃で敵を倒す攻撃用の派生魔術である。至近距離からの必倒の先手だ。あらん限り全ての魔力を込めた。
だが。
ドン、ドン、ドン、ドンドドドオオオオオッ!
その二十発を超える炎弾が、全て同じ『炎の弾丸』によって打ち消された。
否、撃ち消されたと形容すべきか。
超音速攻撃と超音速攻撃が至近距離で正確に激突するという現象。
現実世界では一瞬の出来事なのだが、双方の魔術オペレーションにおいては、電脳世界内の時間軸で処理されていた。魔術発動からオペレーション後の結果が一瞬で現れるのだ。
魔術戦闘においての魔術攻防は有視界でも無視界でもない――超視界である。
単純に魔術を視認するのではなく、軌道や着撃点を演算で予測して数値対応するのだ。
爆音の多重奏は、外界には遮音用【結界】によって届かないが、その暴力的な音波はアリーシアの鼓膜を破らんとばかりに痛めつけた。
三半規管を揺さぶられたアリーシアは、大きくよろけて倒れ込みそうになる。
どうにか踏み留まった彼女が目にしたのは。
異形の拳銃を構える少女の姿。
あれは――、とアリーシアは恐怖する。
軍用の制式銃のような機能的なデザインとは異なる、獣を模した黒い銃だ。
術者単体による【魔導機術】ではなく【AMP】と呼ばれる技術のカタチ。本来は『アクセラレート・マジック・ピース』の略称であったが、軍用拡張兵器の場合を指す『アームド・モデリング・パーツ』の方がメインになっている。
(ど、どうして高校生が【AMP】を持っているの――!?)
そもそも違法に入手しても、電脳世界にアクセス拒否され、扱えないはずだ。
それとも不正アクセスが可能なのか。
しかし絶対数が少ない戦闘用【AMP】に対しては、魔術犯罪が増加の一途を辿っていても規制が不可能と判断された【DVIS】とは異なり、厳しい規制がかけられているはず。
アリーシアの疑問に回答する者はいない。
確かなのは、この少女が只者ではないという事。
少女が言った。
「どう? アクセル6。なかなか強気で、芯が強そうだけど」
「その割りには怯えた顔してるぜ?」
「そうね。後で面倒事になっても、私も少し姫君を試したくなってきた」
(つ、強い。この二人)
一歩、二歩、とアリーシアは後退していく。
先程の攻撃魔術で消費し尽くした体内の魔力を、全速で再循環させる。
距離が近い。相手は自分の散弾を迎撃できるが、自分にはそんな芸当は不可能だ。
アリーシアの【基本形態】――《フレイム・ナックル》による電脳世界の時間感覚で、魔術攻撃ならば超音速だろうと、察知・知覚が可能である。しかし、肝心のアリーシア本人の運動能力が超次元化された感覚に追いつかないのだ。魔術オペレーションによる記述と演算が間に合わない。ダメだ。相手の魔術速度が上回っている。まだ殴り合いの方がマシである。
《フレイム・ナックル》の基本性能として『炎の拳撃』が備わっているが、この相手に自分の格闘技術が通用するのか。
本当ならば背中を見せて走り出したいのを懸命に自制していた。
拳銃型の【AMP】に搭載されている【DVIS】に、少女が【ワード】で命じる。
銃口から『炎の弾丸』が、散弾モードで射出された。
ガガガガガガガガガッ!!
「ッ!」
視える――ことは視える。【基本形態】の機能(電脳世界)で知覚はできる。だが狙っての迎撃は無理だ。正確な演算――魔術オペレーションによる対応を放棄する。思い切って勘任せだ。アリーシアは咄嗟に、照準せず《ショットガン・フレイム》を連射して、真横に転がった。
魔力の充填が不十分だった為、散弾数は先ほどの半分程度である。
運良く過半数の弾丸を相殺し、残りの弾丸も当たることはなかった。
横転から膝立ちで立て直すアリーシア。
やはり喧嘩とは違う。訓練とも違う。自分は不殺のつもりでも相手はそうとは限らない。
魔術戦闘の基本中の基本――実際に有視界で戦闘しながら、魔術と魔術を互いの電脳世界内の超時間オペレーションで競い合うのが、こんなにも精神的に負荷と疲労が掛かるとは。
これが――実戦。
背筋が震える。それでもパニックには陥らなかった。
何故ならば【魔導機術】を学び魔術師になるという事は、魔術戦闘に身を置く覚悟を要求される事と同義なのだと、専用【DVIS】を国家から授けられる時に教えられていたから。
魔術師に要求されるのは平和な技能者(魔術系技能職)――総称【ウィッチクラフター】だけではない。もっとも重宝されるのが、戦闘技能に長けた【ソーサラー】すなわち戦闘系魔術師だからだ。
どんな世界でも、最先端技術は軍事技術である。
この【イグニアス】世界においても、それは例外ではなかった。
根強く社会に浸透した【魔導機術】であるが、その反面、魔術犯罪と呼ばれる【魔導機術】を悪用した犯罪が誕生し、そして増加し続けている。
堂桜財閥の軌道衛星【ウルティマ】は、魔術師からの膨大なアクセス数がある為、ユーザーのリアルタイム個別識別は事実上、不可能であると公表していた。ゆえに行政側も法的な規制には踏み切れなかったのだ。あくまで表向きの話、と云われているが。
そう。規制によって【魔導機術】の発展と経済効果が損なわれるのを、社会は拒んだ。
よって魔術犯罪には魔術で対抗する、という構図が必然として成立した。
それもまた、様々な思惑(利権)が絡み合った一種のイノベーションであった。
アリーシアは魔術師を志した瞬間から、【ソーサラー】としての戦いの時を覚悟していた。
魔術師として収入を得るには、一番現実的な道だったからだ。
弱い者を守る。
戦闘系魔術師として強くなって、理不尽な暴力から自分達のような弱者を――
「負けるかッ!」
味わってきた孤児としての苦しさは、こんなモノではなかったと、アリーシアは次の魔術をセレクトすべく【アプリケーション・ウィンドウ】に、意識を集中する。
敵の少女は拳銃のグリップからカードリッジを取り出し、別の物に入れ替えた。
再び【ワード】と共にトリガーを引き、魔弾を撃つ。
今度は、大口径の『氷の弾丸』であった。
ワンアクションで流れるような連続魔術行使だ。紛れもなく手練れの技能である。
信じられない。アリーシアの顔が歪む、
【AMP】を介してとはいえ、エレメントを切り替えるなんて。
いわゆる複合魔術に近いではないか。
対して、軌道計算を終えて、対応としてアリーシアがセレクトした派生魔術は――
「――《フレイム・ガード》!」
まさに間一髪。
前面に炎壁が、尽きだした右手の中心から渦巻く丸楯として展開した。
氷と炎。
相反する属性(エレメント)が正面衝突し、互いの魔術強度を競う。
術者のみで起動する【直接魔導】と【AMP】を用いた魔導戦闘の最大の差は、やはり魔導具による拡張性だ。
アリーシアは驚愕に心を支配されていた。
(ど、どうして!? なんで複数のエレメントを高校生が扱えるのよ)
結果――後塵を拝したのは、アリーシアであった。
その身こそ氷の弾丸に貫かれる事は免れたが、余波によって後方に弾き飛ばされ、電柱に背を打ちつけられたアリーシアは、肺を痛めて呼吸ができなくなる。
呆気なかった。
痛みとダメージで戦うどころか、もう満足に動けない。事実上、勝敗は決した。
「……ぜったいに、まけないわ。まける、ものか」
言葉こそ、決して折れない。
しかし心の奥底では――
助けて……誰か。
次の瞬間には、無防備の自分に魔術の弾丸が撃ち込まれるだろう。
しかし、その前に。
雷を纏った刃を振りかぶったアクセル6が、嗤いながらアリーシアに斬りかかってきた。
その剣も【AMP】だ。
【基本形態】のタイプ分けにおける『魔術事象で創り出した』剣ではない。
電脳世界内の感覚で魔術を認識できても、相手の斬撃そのものは現実時間に準拠している。
魔術戦闘において近接戦闘能力が重要になってくるのは、この為だ。
もう動けない。魔術オペレーションだけ可能でも無意味だった。
(あ。光り輝く剣の【AMP】って――)
まえに、みた、きおくがあるな……、とアリーシアは両目を瞑る。
両の瞼は重すぎて、その重さに負けた。
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…
統護は驚愕を禁じ得なかった。
自身と同等の肉弾戦を演じられる存在が、この世界に存在していたなんて。
それどころか、相手――オルタナティヴは軽々と統護の攻撃に、正確無比にカウンターを合わせてくる。統護はカウンターにカウンターを返し、千日手のような展開になっていた。
カウンター技術だけではなく、防御技術とフェイント技術も互角だ。
(いや、カウンターセンスは相手が上か?)
統護の拳技は、母親がアメリカ留学時代に学び、身に付けた本場のボクシング・テクニックを基盤にしている。格闘家志望ではないし、喧嘩どころか護身術としてすら元の世界では使用機会がなかった、こんな荒事専用技術が、こんなカタチで有効活用できる時がくるとは。
打ち合ってくれるのならば、このまま格闘戦で押す。相手が戦闘系魔術師だと仮定すると、魔術戦闘に持ち込まれる前に決着するのだ。
「ぉぉおおおおおぉおおおっッ!」
母親に筋がいいと褒められた、得意の肝臓打ち――リバーブローを放った。
ずどん。そのリバーブローをオルタナティヴは、右肘でブロックする。
常人相手ならば肘関節ごと砕く威力なのに、彼女はキッチリと受け止めてみせた。
だが動きは止めた。統護はリバーブローからダブルで左をもっていく。
ボディーから顔面へと軌道を変化させた左フックだ。
オルタナティヴはバックステップすると同時に、統護の左腕に被せるように、右ストレートを合わせてくる。下がりながらのカウンターは高等技術な上に、このタイミングと軌道は。
――鮮やかなライトクロス。
左フックの上に、クロスのタイミングで、右ストレートが芸術的な十字架を描く。
ズガッ!!
躱せない。統護はテンプルにクリーンヒットをもらい、ぐらついた。効いた。下がりながらでなければ、この切れ味のライトクロスだと、一発で倒されていたかもしれない。
アメリカでは攻撃より先に徹底してディフェンスを教え込まれる。統護も防御技術は得意中の得意だ。その統護の防御技術をもってしても、オルタナティヴの攻撃を防ぎ切れない。
(マジでセンス抜群だな)
強い。まさか、これ程だったとは。
技術的には、間違いなく世界ランカークラスと同等か、それ以上。
純ボクシングをベースに戦っている自分とは違い、オルタナティヴの格闘技術はヨーロッパキックをベースにしたマーシャルアーツだと判断した。だが、キックボクシングの拳技であっても、これだけのライトクロスを完璧にモノにしているとは驚いた。
オルタナティヴはまだまだ余裕をみせている。
「へえ。今ので倒れないって、やはり大したものね――最強」
「凄えライトクロスをもっているじゃねえか」
ニィぃ。思わず零れる不敵な笑み。
明らかに得意にしている。ここまで凄いカウンターは初体験である。とんでもない女だ。
統護は悦んでいた。自覚はなかった。
これが……実戦の緊張感。
喧嘩や争いは趣味ではないが、不思議と悪くない。
母親の趣味で強制的にやらされていたスパーリングとは、明らかに次元が違う。
そしてこの相手は、今まで手を合わせたどのスパーリングパートナーよりも強敵だ。
しかし統護も限界は遥か先である。
否、自分の限界を知らない。
正直なところ、自分自身でも何処まで自身の躯をコントロール可能か把握できていない。まだ身体感覚と技術のアジャストは完璧ではないのだ。最悪で自身のコントロールに失敗して自爆してしまうだろう。
「もう……猶予はないか」
しかし修練とトレーニングを信じるしかない。身体はイメージ通りに応えてくれる。
急がなければ。
危険は伴うが、更に肉体と神経のリミットを解放する。
そうでなければ《隠れ姫君》――アリーシア・ファン・姫皇路の身が危ない。
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本作品は、暴力・虐め・性犯罪・殺人・不正行為・不義不貞・未成年の喫煙と飲酒といった反社会的行為、および非人道的、非倫理思想を推奨するものではありません。また、本作品に登場する人物・団体などは現実とは無関係のフィクションです。