アニメを斬る!

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魔導世界の不適合者 ~魔術学科の劣等生~ 第3部(第55話)

第四章  光と影の歌声 24 ―統護VSセイレーン①―

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         24

 セイレーンが【ワード】を唱えた。

「じゃあ先手をもらいましょうか。――《デッド・エンド・オーケストラ》!!」

 オルタナティヴ戦で見せた多重音撃砲である。
 しかし、その時とは威力が段違いだった。七万人と魔術的にリンケージし、超次元でネットワークを構築しているセイレーンの魔術は、【エレメントマスター】を超えた【エレメントマスター】と定義可能なレヴェルに達している。
 統護の周辺に装填され、一斉射出された音撃の群は三層構造にまで増強されていた。
 一撃における密度と圧縮度も、先程までとは比較にならない。

    ぐぅふぉワォぉぉゥゥどウッんンッ!!
  ぐぅふぉワォぉぉゥゥどウッんンッ!!
      ぐぅふぉワォぉぉゥゥどウッんンッ!!

 静寂から一気に音の嵐が吹き荒れた。三層構造の魔術音による重爆撃。
 統護は五指を開いた両手を突き出す。
 全力で――風の〔精霊〕による防御〔結界〕を展開し、真っ向から《デッド・エンド・オーケストラ》を受け止めた。
 小細工や駆け引きのない、パワー対パワーの火力比べである。
「この程度かよ。一対七万のはずなのに、大した事ないな」
「ふふふ。こうも簡単に……。流石は【ウィザード】といったところかしら」
 まだ余裕はある。
 しかし攻撃に転ずるだけの余力はない。仮に火や水の〔精霊〕を使役して攻撃したとしても、今のセイレーンならば完璧に遮断されてしまう可能性が高い。セイレーンの防御音壁は、局地的な【結界】と定義しても差し障りのない強度である。
 安易な反撃を失敗して隙を作るわけにはいかない。
 攻撃をする時は、セイレーンに決定的な隙を作った、その時である。
「それじゃあ、こういう手はどうかしら?」
 セイレーンの二の矢は、想定通りだった。

「――《デッド・エンド・シンフォニー》」

 魔的かつ神聖な歌声が、セイレーンから迸っていく。
 防御〔結界〕が意味を成さずに、統護の聴覚にセイレーンの歌が忍び寄ってくる。
 全ての空気振動を遮断しているはずなのに、セイレーンの歌は魔術効果のみ〔結界〕をすり抜けてきた。
(どうする? 鼓膜を破るか?)
 統護の〔魔法〕はデジタル的な【魔導機術】とは異なり、非常にアナログな代物だ。
 超視界かつ超時間軸での魔術オペレーション能力もないのである。有視界で現実時間のみなのだ。
 制御は勘と感覚頼りといっていい。
 オルタナティヴのように頭蓋骨震動を拾って、聴覚器官に音として認識させるという細かい芸当はできない。その手が二度通用する保証もない。
 セイレーンは歌いながら《デッド・エンド・オーケストラ》を連続で繰り出していた。
 これも七万人とリンクして、魔力総力と意識容量を劇的に底上げしたからこそ可能な芸当だ。
 意識を犯され始める。
 戦闘系魔術師ソーサラーではない統護は、魔術抵抗(レジスト)ができない。
 魔力と意志の力で抵抗する――が。
(まずい。このままじゃ〔結界〕を維持できなくなる)
 相手が掛けてきた暗示効果は〔結界〕の解除だ。
 魅了や服従、自決といった精神誘導よりも、遙かに暗示を掛けやすい項目である。
 不思議と〔結界〕を解除したくなる。
 解除して攻撃したくなる。
 攻撃すればいい。
 いや、どうして攻撃しない?
 このまま〔結界〕内に閉じ籠もっていても――

(って、しっかりしろッ!! 俺!)

 統護は慌てて首を激しく横に振る。
 セイレーンがニヤリと笑む。勝利を確信したかのように。
「風の〔精霊〕だけじゃ、やはり無理か」

 ――〔神〕を召喚する。

 だが、その選択が極めて困難であった。
 古の神代に、堂桜一族が〔契約〕を交わした〔神の系譜〕には、『歌』どころか『空気』を司る〔神〕が存在していないのだ。系譜を超えて存在している〔神〕に精神チャンネルを合わせ、その〔神〕を介して、他系譜の『歌』あるいは『空気』を司る〔神〕を召喚――できるのかは定かではない。
 あるいは『歌』と『空気』に固執せずに、攻撃力重視の〔神〕を召喚するか。
(とはいえ、〔神〕を喚ぶにしても、まずは『歌』をどうにかしないと……)
 喚ぶのは一瞬だ。時間を超えた超感覚で行うからだ。
 しかし『歌』に犯されている今の精神状態では、狙った召喚が可能かさえ怪しい。
 最悪で、召喚した瞬間に、その〔神〕の逆鱗に触れ〔神罰〕を落とされるかもしれない。
 セイレーンの『歌』もオルタナティヴ戦より格段にパワーアップしていた。
 精神を奈落へと誘う闇の歌声だ。

 歌が響き渡ってきた。

 聞き覚えのある、その透き通った歌声は――

   思い出して。
   アナタは自分の中の闇から目を背けていませんか?
   そして闇を照らす光を忘れていませんか?
   痛みから逃げないで。
   苦しみを怖がらないで。
   喜びの価値は痛みと苦しみと挫折と共に。
   闇を光で覆わないで。偽らないで。誤魔化さないで。裏切らないで。
   嘘という魔に囚われないで。
   どうか心の真実に向き合って。
   光は闇があるからこそ輝きとして存在できるのだから。
   それがきっと愛という在り方の宿命。
   だから誇り胸に戦って。
   戦わなければ負ける事さえ知り得ない。

 晄の歌であった。
 そしてそれは――光の歌。
 いつの間にか、ステージに上がっていた晄は、悲しげな表情で歌っている。
 その歌は、統護が初めて聴いた晄の歌。
 裏路地を光で満たした、彼女のオリジナル・ソング。
 統護の精神から、セイレーンの『歌』による闇と影が消えていく。晄が紡ぐ『光の歌』に照らされて、魔術効果が浄化されていく感覚だ。
 魔術ではない。しかし晄の歌はセイレーンの『歌』よりも、統護の心に響く。

 止んだのは、セイレーンの歌であった。

 歌だけではなく、間断なく続いていた《デッド・エンド・オーケストラ》も止まった。
 愕然となったセイレーンは、ステージで歌う晄を見た。
 震える声を絞り出す。
「どうして私の【結界】に囚われていない? いや、どうして?」
 セイレーンは頭を抱えた。
「痛いッ……!! 痛い! どうして頭痛が。なんだコレは。なんなのアンタの歌は!!」
 苦しそうに吐露するセイレーンに、晄が語りかける。
「私が貴女の《ナイトメア・ステージ》に囚われなかったのは、私が貴女の――大宮和子さんの大ファンだから! そして大宮和子さんが私を【結界】から逃してくれたから!!」
「な? 大宮和子だと? そんな……馬鹿な」
 晄の足は震えている。いや、足だけではなく全身が震えている。
 魔導科の学生とはいえ、実戦経験なしで魔術戦闘に割って入るのがどれだけの恐怖なのか、統護でなくとも想像に難くない。
 悲痛な声で、晄が訴えた。
「本当は榊乃原ユリじゃなくて、ゆりにゃんも好きでしたけれど、私が憧れているのは、昔の貴女――大宮和子です。だから返して下さい! いいえ、戻って下さい!!」
「戻るって、何を」
「私には《神声のセイレーン》とか【エルメ・サイア】なんか分からないけど、だけど、貴女だって確かに大宮和子の一部じゃないですかぁ!!」
「ふ、ふざけるな……」
「控え室で聴かせてしまった、あんな歌じゃなくて! 今こそ、心を込めて貴女に伝えたい、本当の私の歌を聴いて下さい――」
 晄は再び歌い始めた。
 セイレーンは晄を無視し、統護に視線を戻した。
「つまらない邪魔が入ったわね。不思議とあの子の歌で、貴方には暗示が効かなくなった様だし。それとも最初から効いていない振り? なにしろ伝説の【ウィザード】様だものね」
 セイレーンの額には、汗がびっしりと浮かんでいた。顔色も青ざめている。
 統護は言った。
「本当は伝わっているんだろ? 晄の歌が。晄の想いが」
「下らないっ! 何も伝わってなどこないわ! 単に耳障りで頭が痛い――最低の歌よ!!」
 目を血走らせて、唾をまき散らしながら叫く。
「止め止めぇ! くっだらない歌になど、今の私が頼る必要などないわ!! さあ奥の手を見せなさい【ウィザード】! お互いの最大攻撃で最初で最後の真っ向勝負といきましょう」
 その台詞と共に、セイレーンは【ワード】を唱える。

「――《デッド・エンド・カーテンコール》」

 七万人の魔力を最大限に活用するセイレーン最強の攻撃魔術。
 戦略魔術級の威力を二重に放射して、一撃目で攻撃を、二層目で余波を押さえ込み被害拡大を防ぐと共に威力を反響させる、極大の空間圧縮型音撃瀑布である。
 対して統護は――

 

 

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