アニメを斬る!

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魔導世界の不適合者 ~魔術学科の劣等生~ 第2部(第26話)

 

第三章  終わりへのカウントダウン 8 ―脅迫―

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         8

 翌日の夕刻。
 統護と淡雪の二人は、例のテロを調査する為に学校を欠席した。堂桜財閥の各有力者を当たり、彼等を仲介として、可能ならば警察関係者や政府上層部、そして在住米軍へのコンタクトをとる予定といっていた。
 優樹にとってはスケールの大き過ぎる話であったが、彼等堂桜一族の直系とは、本来それだけの権力と影響力を世界に対して持っている、選ばれし者なのだ。
 そして堂桜兄妹の不在は、優樹にとって好都合であった。
 優樹もロイドとミランダの仲介により、Dr.ケイネスとの面会を取り付けていた。
 場所は先方が指定した横浜駅の地下街にある喫茶店である。

「直接会うのは久しぶりね、優樹くん」

 ケイネスは白衣の代わりなのか、夏本番が近づいているのに、薄手とはいえ白いロングコートを着ていた。
 優樹は学園制服ではなく、可能な限り特徴を殺した、ゆったりとしたパンツスタイルだ。
 二人の席から離れている窓際の席には、ロイドとミランダが座っている。
「そうですね」
「そんな恐い顔すると、せっかくの可愛さが台無しよ」
「男のボクに可愛いなんて、褒め言葉じゃないし」
 運ばれてきたブラックコーヒーを、優樹は口に含んで肩の力を抜いた。
 ケイネスは目の前のケーキセットに手をつけていない。
「こちらから訊くけれど、堂桜統護についての調査はどうかしら?」
「……順調、だよ」
 陰りの差した声に、ケイネスは目を細めた。
 くくっ、と意味深に喉を鳴らす。
「そうね。日が浅い割には随分と仲が良くなっているようで。いい傾向かしらね」
「仲良くなったお陰で、こういった情報も手に入れられたよ」
 優樹はテーブルに数枚の資料をバラ撒いた。
 それはルシアに頼んでプリントアウトしてもらった、《結界破りの爆弾》と優樹の《デヴァイスクラッシャー》の爆発比較についての解析データである。
 それらに目を通したケイネスが笑みを深めた。
 予想外の反応に、優樹は怪訝な顔になる。
「これらについて何か言い訳はある?」
「ないわ」
「この件――例のテロに貴女が関与している事を父は知っているのか?」
「お父さんに確かめなかったの?」
 自信満々に問い返され、優樹は唇を噛んだ。
 気を取り直して、告げる。
「父は貴女に騙されて、そして利用されているんだ。貴女が【HEH】から手を引かないのなら――ボクはこの資料を父に送るよ」
「脅しにも、まして交渉にもなっていないわよ、優樹お嬢さん
「だからボクは女じゃ、」
 身を乗り出そうとした優樹を、ケイネスは苦笑しつつ片手で制した。
「落ち着きなさい。比良栄忠哉が把握していようが、いまいが、すでに【HEH】は例の【パワードスーツ】――機体名称《リヴェリオン》の開発に一枚以上噛んでしまっているわ。今さら一開発者をつるし揚げしたところで、すでに手遅れよ」
「そんな――」
 絶句し、青ざめる優樹。
 このままでは【HEH】は、そして弟の未来は。
 狼狽える優樹をケイネスは愉しげに見つめている。
「……とはいっても【HEH】から手を引いてあげない条件が、ないわけでもないわ」
「え?」
「元々ね、私は堂桜統護の秘密には、大して興味なかった。彼の《デヴァイスクラッシャー》の秘密を知り、対【魔導機術】用兵器を開発したがっていたのは、あくまで君のお父上よ」
「そう……だよね」
 優樹は悲しげに自分の右手に視線をやる。
 最新のサイバネティクス化技術の結晶と説明されただけあり、元の右手との差異はほとんど感じないし、表面部を構成しているのは、自身のDNAを元にした自己修復機能を備えた有機素材である。それでもやはり生身の手ではない。拒絶反応を抑える為の注射が、定期的に必要であった。
 すでにどんなに願っても、元の右手には戻らないのだ。
「その右手を疑似《デヴァイスクラッシャー》にして、本物の《デヴァイスクラッシャー》に接触させるというアイデアは私だけどね。そして頭が悪い比良栄忠哉はまんまと騙された」
「騙された……。お前が騙したくせに」
「そんな恐い顔しないで。オバサン怯えちゃうわ。ああ、それから騙したっていうのは《リヴェリオン》や世間で云われている《結界破りの爆弾》についてじゃなく」
「え、違う?」
「疑似《デヴァイスクラッシャー》は単なる餌だったのよ。優樹くんが堂桜統護を通じ、堂桜一族最大の禁忌――堂桜那々呼と接触し、彼女との面会ルートを確立させる為の。例の爆弾もそれを促すのが本当の目的。あの程度の手品、そう長くトリックを引っ張れないのは、こちらも端から織り込み済みって事よ」
 その台詞に優樹は息を飲み込み、背もたれに背中をぶつけた。
 にぃィ――、と獲物を捕らえた野獣のようにケイネスは口の端を上げ、舌なめずりする。

「ホント、計画通りに動いてくれて感謝するわ。じゃあ……交渉に入りましょうか」

 優樹は悄然となる。
 本当の意味で嵌められていたのは父ではなく自分だったと、ようやく悟った。

 

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 陽流の様子がおかしい。
 昨日の視察から戻ってきた仲間の少女の異変を、【ネオジャパン=エルメ・サイア】のメンバーは誰もが気に掛けていた。
 隠れ家となっているコンテナの隅で、陽流はずっと縮こまっている。
 食事も満足に口にしていない。
 元々引っ込み思案な少女ではあるのだが、ここまであからさまに塞ぎ込んでいるのは初めてであった。このままでは次の出撃に差し支えるのでは、とメンバーは危惧していた。
「ねえ、陽ちゃん。何があったのか教えてくれない?」
 陽流以外では唯一の女性であり、メンバーの性処理を自発的に行っている『ユマ』と自称している仲間が、優しく陽流に訊いた。
 ユマの言葉に、体育座りしていた陽流は、膝小僧に当てていた顔を上げる。
「……なんでもない」
「そんな風にはみえないんだけれど」
「大丈夫だから」
「そう思えないんだけどな」
 沈黙が横たわる。
 その間、ユマは辛抱強く次の言葉を待った。
「ユマ姉ってさ、今でも夕ちゃんを憎んでいる?」
 一拍おいて、ユマは微笑んだ。
 そして、他のメンバーに聞こえないように陽流の耳元で囁いた。
「嫌ってないわ。だってあの子はあの子の任務で裏切ったのであって、決して個人的な理由で裏切ったのではないのだから」
「ユマ姉っ」と、陽流の表情に陽が差した。
 陽流の頭を優しく撫で、ユマは言葉を重ねる。
「ひょっとして夕について、何か新しい情報が分かったのね?」
 陽流は他の四人が自分達の方を向いていない事を確認し、ユマにだけ聞こえるように言った。
「夕ちゃん居場所が分かったの」
 ユマの顔色が変わった。
「――それは、何処?」
 声が如実に震えていた。
 しかし陽流は気が付かずに、縋るような眼差しをユマへ向ける。
「教えたらユマ姉は協力してくれる?」
「協力?」
「あたし、また夕ちゃんに会いたい。一回でいいから会って話がしたいの」
 笑顔と呼ぶには不格好な表情で、ユマは頷いた。

 

 

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