アニメを斬る!

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魔導世界の不適合者 ~魔術学科の劣等生~ 第2部(第17話)

 

第二章  錯綜 9 ―歩み寄り―

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         9

 

 統護はベッドに横たわり、茫洋と天井を眺めていた。
 頭の中は、元の世界の幼馴染みで一杯だ。
「……そんなワケないのにな」
 微かに期待していた。あり得ないとは分かっていても、それでも願っていた。
 優樹がこの【イグニアス】に転生した優季ではないかと。
 あるいは、優樹の中に少しでも元の世界からの優季が入り込んでいて、その結果として擬似的《デヴァイスクラッシャー》が発現したのではないかと。
 けれど、違った。
 優樹の《デヴァイスクラッシャー》は自分のソレとは異なり、科学技術を用いた何らかのカラクリがある代物だ。要するにインチキである。
 結論として――比良栄優季はこの異世界には存在していない。
 彼女はやはり死んだのだ。
 統護は自分の右手を眼前に翳し、見つめた。
 優樹は誤解している。《デヴァイスクラッシャー》=右パンチ、ではない。
 この右手に限らず、左手でも、あるいは全身の何処でも《デヴァイスクラッシャー》は可能である。原因は異世界人である統護の魔力性質にあると思われるからだ。
 確かに右手で行うケースが多かった。打撃精度が高い利き腕の右手で相手の【DVIS】を打ち、返しの左フックで殴り倒す、というパターンが最も効率がいいからだ。母から無理矢理に教え込まれたボクシング技術が、この異世界で図らずも役立っているという皮肉だ。
 優樹もそれに倣ったのか、あるいは右手以外には技術的に難があるのか。
 軽快なテンポの着信アラームが聞こえた。
 枕元のスマートフォンであり、送信者は[ 委員長 ]となっている。
「おいおい」
 統護は頬を引き攣らせた。いつの間にか、累丘みみ架が電話帳機能に追加されていた。
 身に覚えがない。みみ架が違法アプリかなにかで遠隔操作した? いや、彼女の性格からしてありえないだろう。ルシアも交え、後で確認する必要がありそうだ。
 疑問を捨て置き、とにかく内容をチェックした。
 端的かつ明瞭な文章で、締里について記載されていた。締里はみみ架の部屋で眠り続けているとの事だ。心配していたが、連絡手段がなかったので確認できずにいた。不意打ちであったが、定時報告はありがたい。
 返信は不要とあったが、手早く簡潔な文章で返信した。礼とこれからも締里を頼む、とだけ気持ちを伝えた。
 再び、思考が優季へと揺り戻る。
 生前の彼女はよく云っていた。

 

 ――〝統護は、もっと自分に素直にならなきゃ、ダメだよ〟――

 

 いつの間にか、周囲を気にして彼女を比良栄と呼ぶようになっていた。心の中では優季と呼んでいたくせに……
 互いに地元高校への進学だと分かり、優季は手を叩いて喜んだ。
 統護は照れて、他の連中だって大半がそうだろ、と憎まれ口をきいた。本当は嬉しかった。
 そして素直になれないまま、優季は永遠に――消えた。
 一緒の高校へは進学できなかった。
 この【イグニアス】世界で再会した優季は男の優樹であり、やはり同一人物ではなかった。
 同一人物だけではなく、現状では敵対しかねない微妙な間柄だ。
 再び優季の言葉が耳朶に蘇った。

 

 ――〝統護は細かいコト気にしすぎっ〟――

 

 思わず、口元に笑みがこぼれる。
「だよな。そうだよなぁ優季」
 異世界の幼馴染みと再会してから、本当に頭の中は『ユウキ』一色だ。
 きっと自分の中で、未だに幼馴染みへの初恋に、決着がついていないから。
「つ~~か、今はそれも後回しだ」
 統護は勢いよく上体をベッドから跳ねあげた。
 おそらく優樹は風呂に入っているのだろう。体つきが華奢なのを気にしている様子だったが、統護としてはそれはトレーニングで改善できると思っている。そのアドバイスも兼ねて、まずは男同士、裸の付き合いからリスタートしようと思い立った。
 その矢先、優樹が戻ってきた。
 予想通りに入浴していたようで、風呂上がりにパジャマを着ているといった感じだ。
「お。おかえり優樹」
「ただいまって……、え?」
「なんだよ」
「あ、いや。そういえば、統護がボクを優樹って呼んでくれたのって初めてかなって」
「そうだっけ? まあ、いいや。とにかくこっち来いよ」
 統護はベッドのマットを軽く叩き、手招きした。

 

 優樹が愕然と固まった。

 

 明らかにドン引きしている。
「莫迦。なに誤解している。俺はホモじゃないっつの」
「じゃ、じゃじゃじゃあ――、どうして?」
 ガクガクと全身を震わせ、優樹が上ずった声で訊いてきた。
 統護は苦笑した。確かに男が男にベッドに誘われたのならば、そのリアクションは正常だ。
 誤解を解こうと説明する。
「お互いに腹にイチモツ抱えているのは分かっているが、まずは一旦水に流して旧交を温め直そうぜ。ってなワケで、今夜は枕を共にしよう」
「どうしてそうなる!!」
 真っ赤になって叫ぶ優樹。
「いやさ。実をいうと俺って昔のコトあんまり覚えていないんだよ。だからガキの頃の俺について色々と教えてくれると助かる」
 優樹は一転して不敵な表情になった。
「ボロを出したよ、統護」
「昔の記憶が曖昧だって事か? その程度だったら別に構わないし。とにかく来いって」
「いや。男と一緒に寝る趣味はボクには」
「だからソッチ方面じゃないと」
 一緒に寝てくれないのならば部屋から出て行ってもらう、と統護は付け加えた。
 その脅迫で、優樹は仕方なく、そしておっかなびっくりといった態で統護のベッドに入ってきた。消え入りそうな、かつ震える声で言った。
「お、お、おじゃま、します……」
「おう。これから眠たくなるまで語り合おうぜ、幼馴染み」

 

 

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