アニメを斬る!

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魔導世界の不適合者 ~魔術学科の劣等生~ 第4部(第59話)

エピローグ  異国の地へと

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 対抗戦から三日が過ぎていた。
 出立の手筈が整い、統護は締里と共にファン王国に征く。
 パートナーに選ぶのは、プロフェッショナルである締里の他は、あり得ない。
 海路ではなく空路を選択した。
 場所は【堂桜グループ】が管理している国際空港の中でも、特に厳重に機密保護されているシークレット発着場であった。チャーターした最新の超音速ステルス機に乗っていく。
 《堂桜統護捕獲プロジェクト》による貸しを利用し、米軍【暗部】の機体として飛行する。
 よって領空侵犯に対しての心配は要らなかった。
 機体の手配と各国への極秘交渉に三日消費したのである。アリーシアも別経路でファン王国に戻るので、マスコミに嗅ぎつけられるわけにはいかなかった。
 内情を知られてしまうと、多方面から狙われるのが必至な、特殊な目的なのである。
 極秘でのミッションなので、見送りに来られる者は数名の身内だけだ。
 此処は空港内ではなく滑走路だ。
 統護と締里の後ろには、スタンバイしている機体がタラップを降ろしている。

 

「行ってらっしゃいませ、お兄様。ご武運を」

 

 ニホン人形を想起させる雅で清楚な美貌を誇る少女――堂桜淡雪が統護に頭を下げた。
 出発ギリギリになって駆けつけてきた淡雪に、統護は驚きを隠せない。
 まるで幻のようだ。
 統護は込み上げてくる想いをかみ殺し、淡雪に微笑みかける。

 

「薄化粧だけで瓜二つだな。――雪羅」

 

 氷室雪羅という少女は、堂桜淡雪のスペアとして育てられていた。化粧による完璧な擬態のみならず、仕草と表情そして口調と声音まで、淡雪になれるよう訓練されていた。
 詠月が言った。
「雪羅ちゃんが淡雪になるという事は堂桜一族内でもトップシークレット扱いよ。氷室雪羅は地元に帰っており、淡雪は無事に回復して明日に退院、というシナリオになるわ」
「彼女が回復するまで、本日よりこの私が堂桜淡雪を努めてみせます」
「頼んだぜ、雪羅」
 今回の入れ替わりと、統護のファン王国遠征については、詠月が【堂桜グループ】内で主導権を握っていた。宗護と三人で話し合った結果、統護と宗護は表向き決裂した事になっている。
 諸外国および国連(国際連盟)に、統護のチカラが目を着けられている今となっては、次期当主候補である淡雪の健在は、堂桜財閥にとって必須となってしまった。仮に淡雪の現状が、堂桜の上層部以外に漏れてしまえば、次期当主争いが勃発するのは必至である。堂桜財閥そのものが揺らぎかねない。そうなる前に、淡雪を回復させるのだ。
 統護は他の面子を見る。
 優季とロイド、みみ架に頼んだ。
「臣人が退院できるのは、まだ先になる。その間、雪羅の護衛を頼んだ」
 三人は決然と頷く。
 ルシアはこの場にいない。対みみ架戦のダメージで要安静という事もあるが、今もファン王国王家との交渉に尽力しており、見送りに来られる余裕がないのである。
 アリーシアが前に出た。姫君としてのドレス姿ではなく、ラフなパンツスタイルだ。後ろには側近のエリスと和葉が控えている。
 統護は彼女を抱きしめた。
「悪いな。せっかくニホンに帰ってきてくれたってのに、ロクに構えなくて」
「今はそんな気分になれないから、気にしないで」
 この三日間、アリーシアはニホン政府の高官や経済界の重鎮への極秘会談で、統護との時間はほとんど取れなかった。孤児院【光の里】にも顔を出していない。
 アリーシアも統護とは別ルートでファン王国に帰国し、後に合流する計画になっている。
 優しく囁くアリーシア。
「今は淡雪を救う事だけを考えなさい」
「ああ、そうする」
「溜まっている折檻はそれからにするから」
 統護は苦笑した。
 アリーシアは名残惜しそうに統護から離れる。そして、統護の横の締里に告げる。
「それじゃあ、統護は任せたわ、締里」
 しっかりと頷く、締里。
 アリーシアだけじゃなく、みみ架と優季も声をかけた。
「堂桜くんをお願いね」
「統護を頼んだよっ」
 締里は二人に対しても視線を合わせて、頷き返す。
 しばしの別れを惜しむ空気を切り裂くように、締里は踵を返して歩き出した。
 足取りは力強く颯爽としている。
 彼女は肩越しに統護を睨んだ。

 

「ボサッとしない。行くぞ、統護」

 

 その言葉で気持ちを引き締められた統護は、慌てて締里に続いてタラップを昇る。
 二人が機体に乗り込むと、ハッチが閉じられた。

 

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 三日前の深夜に、二人は呼び出しを受けていた。
 予定を変更し、手筈を整えるのに三日を要してしまい、ようやく到着した。
 三十代の青年と二十代の女性の二人組である。
 共に国際的魔術テロ集団、多層宗教連合体【エルメ・サイア】の構成員だ。過日にあった《神声のセイレーン》のMMフェスタ占拠を隠れ蓑にして、ニホン潜伏に成功した工作員二名である。
 榊乃原ユリのスタッフ――横田宏忠と聖沢伶子という偽名と立場は廃棄済みだ。

 

 場所は、山陰地方の山奥にある、とある屋敷であった。

 

 法的所有者が没しており、誰もが相続を拒否した為に国が接収せざるを得なかった廃屋だ。そう記録されているし、利用価値がないので、修繕や手入れされる事もなく放置されている。むろん買い手など現れない。資産価値はゼロどころか、実質はマイナスだ。
「嘘だろ……おい」
「信じられないわね」
 二人は屋敷を前に、呆けていた。

 

 老朽化して朽ちているはずの日本家屋が、真新しい洋館になっている。

 

 真新しいと感じられるが、新築風ではなく、歴史を経た貫禄を醸し出してる家屋だ。
 建て替えではなく入れ替えだ。何故、建築物が入れ替わっているのか。
 ぎぃぃぃいいいいい――……
 重々しい音が響く。正面玄関の前に立つと、ひとりでに重厚な扉が開いた。
 機械仕掛けによるオートメーションでも、魔術――【魔導機術】による動作でもない。
 本当に魔法めいている、と魔術師である二人は驚いた。
 洋館の中。
 不思議な雰囲気に満ちている。埃とは違う、聖なる煙が漂っている。
 エントランスホールの中央に、長身で屈強な肉体の男が、二人を待っていた。
 金色にも赤色にも見える、波打ったセミロングの髪。
 鼻が高く、鋭い双眸。艶美な唇。若々しい美丈夫であるのに、不思議と老人に見える貌。
 カッティングが過剰な筋肉に相反して、ナチュラルにみえる四肢。
 ラフに前面をはだけたロングコートめいた礼服は、あろう事か司祭用のローブである。
「やあ。遠路はるばる、ご苦労だったね」
 彼は流暢なニホン語で、二人に話し掛けてきた。軽妙かつ厚情という不思議な声音だ。

 

 ――彼の名は《ファーザー》。

 

 超然としているこの男こそが【エルメ・サイア】を組織した首領である。
 二人は無意識に跪いていた。
 初めて目にする《ファーザー》は神々しく、同じ人間とは思えない。直視できなかった。
 カリスマを超えた畏怖を感じる。忠誠をもって許しを請いたいという服従願望が湧き上がる。
「まさか貴方様がニホンにいらっしゃったとは」
「アメリアのコロラド州にいる、と聞いていたので、驚いています」
 どうやってアメリアからニホンに?
 それとこの洋館は関係しているのか?
 二人は湧き上がる疑問を抑えられなかった。
 《ファーザー》は愉しげに口の端を釣り上げる。
「お前達の疑問に直接は答えられない。だから質問しよう。お前達、三日前にこの地球という星が完全に消滅した――と俺が言ったのならば信じるか?」
 地球が消滅?
 途方もない現象と現に存在している今に、二人は何も言えなかった。
 だが、不思議と《ファーザー》が嘘を言っているとは思えない。
「し、し、信じます……」
「貴方様のお言葉ならば」
「些細な変化は、修復と再構成に割り込んだ結果だ。ヤツはまだ新米で未熟、そして不完全だったからな」
 彼の言葉を、二人は理解できない。
 また彼も、二人が理解できる事を期待していなかった。
「ところで……。俺はユピテルも呼んだはずだが?」
 二人は恐怖で身を竦めた。
 震えを抑えられない声で弁解する。
「そ、それが、ユピテルは個人的な所用があるからと」
「申し訳ございません!! 彼女は最近、どこかおかしいのです!」
 幹部であるコードネーム持ち《雷槍のユピテル》の独断に、二人は《ファーザー》が怒ると思っていた。そのとばっちりが連帯責任という名目で、自分たちに降りかかるとも。
 しかし《ファーザー》はあっさりと納得した。
「分かった。ユピテルが無事ならば、それで良しとする」
「え? 良いのでございますか?」
「ユピテルは《ファーザー》の意に背いたのですよ。厳罰が必要なのでは?」
「俺から離反したのでなければ、許す。この俺が許すと云ったのだ」
 ギロリ、と睥睨されて、二人は平伏した。
「や、やはりユピテルは特別なのですか……」
 最強の【ソーサラー】であった《神声のセイレーン》を捨て駒にしてまでも、ニホン当局に拘束されていたユピテルを救出したのだ。いかに【エレメントマスター】とはいえ、セイレーンを犠牲にする価値があるとは、二人には思えない。
 なにしろユピテルは堂桜統護に一騎打ちで敗れているのだから。
 《ファーザー》は独り言のように呟いた。

 

「ああ。特別だよ、彼女は。なにしろユピテルは『本物の』ジュピターに〈神化〉できる資質を秘めている、大事な大事な、俺の手駒なのだから――」

 

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