アニメを斬る!

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魔導世界の不適合者 ~魔術学科の劣等生~ 第4部(第36話)

第四章  真の始まり 5 ―Dブロック決勝戦⑤―

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         5

 

 統護は背筋を伸ばすと、半身のまま、右の掌を臣人へと翳す。
 躊躇なく、一瞬で開いた五指を握り込んだ。
 ドン!
 遠隔で転送作用した統護の魔力球が、臣人の左目――《エレメント・アイ》に急激圧縮されて、軽い爆発と共に煙を噴く。
 完璧なはずのセーフティ機能を無視しての【DVIS】破壊現象。
 本来ならばあり得ない『異常を超えた異能』を知る者達は、統護の異名と同義で《デヴァイスクラッシャー》と形容する――

 

『《デヴァイスクラッシャー》炸裂ぅ!! ついに伝家の宝刀が火を噴いたぁぁあッ!』

 

 左目の小爆発で、臣人は大きく仰け反る。
 専用【DVIS】を破壊され、臣人の《スペル=プロセス・オミット》が停止した。
 統護が一瞬で臣人の左目の空間座標を把握できた理由。
 今までの打ち合いで、感覚的に臣人との距離感を掴んでいた故である。
 つまり拳で会話するのだけが目的ではなかった。
 さらに臣人が《スペル=プロセス・オミット》を発動する時に、両手を前方に出した姿勢で硬直する事を知っている。要するに臣人の左目は、動かない的になってしまうのだ。
 そして――
「あぁ~~あ。止まっちゃダメだって。統護が『援護エリア』と自分の相対位置を頭に入れていないワケないじゃん」
 ニヒルな朱芽の苦言と、統護の冷徹な忠告は同時だった。
「止まるな、雪羅。常に動いて、常に思考しろ」
 開いた左手を『援護エリア』へと伸ばし――一気に拳へと握り込む。
 きゅゥオぅ。同調して統護の魔力が、雪羅の胸元へ収束する。
 雪羅の専用【DVIS】であるペンダントの十字架が、小爆発と共に吹っ飛んだ。
 彼女の胸元で、黒焦げのクロスが煙をあげる。
「ぁ、ぁぁああぁっ、ぁあ……」
 【魔導機術】を粉砕された雪羅は、愕然と呻き声を漏らすのみ。
 統護の意識が雪羅に向いた一瞬を、臣人は逃さない。
 縮地による瞬間的な超速ステップインで、拳の間合いにまで迫ってきた。
 渾身の左フックだ。
 しかし統護は当然とばかりに、ダッキングでかい潜る。左目を潰された臣人が、右目側へと統護をもっていく為に、左フックを打ってくるのは容易に予測できた。
 ボクシングは統護の土俵である。
 左フックを躱し、統護は臣人の左サイドへ回ると見せかけるフェイントを入れる。
 死角に入れまいと、臣人は左側への縮地で――


 臣人の左膝が悲鳴を上げた。


 負担が大きい横の縮地の瞬間加重に加えて、統護のローキックのダメージが原因だ。
 《デヴァイスクラッシャー》で左目を潰してからの布石、と臣人は理解して右目を見開く。
 左側へ体勢が傾げる臣人。
 統護は臣人の右サイドに位置取りしたまま、満を持して左フックを放つ。
 拳が唸りをあげ、脇腹に着弾。

 

『ひぃだりぃぃいいッ!! ボディ入ったぁ!』

 

 轟音が響く。臣人の肋骨が砕け、筋肉の鎧を通過して肝臓までダメージが伝達した。
 急所を打ち抜かれた臣人は、巨躯をくの字に曲げて、そのまま真後ろへと跳ねる。
 二歩、三歩と跳ねて、バランスを保てなくなり、お腹を抱くように倒れ込む。そして呻き声すら上げられずに、顔を苦悶で歪めると、ジタバタとのたうち回った。
『リバーブローだッ!! 臣人選手、ダウンだ、崩れ落ちた、悶絶している!! 効いている。カウントが進みますが、これはもう立てそうにない!』
 地鳴りのような大歓声に、統護は軽く左拳を掲げて応える。
 どぅわぁああぁああああああああぁあああああッ!!
 諸手を挙げた優季が「統護、カッコイイ~~」と、喜色満面で飛び跳ねた。
 隣の淡雪も優然と微笑んでいる。
 虚ろな目をした雪羅は両膝を折って座り込む。
 唇から漏れた声は、畏怖で震えていた。
「そ、そんな。これが、これが、

 

 これが堂桜統護――ッ!!」

 

 砕かれたペンダントの鎖が切れ、雪羅の膝元に落ちる。
『……エイト、ナイン、テン! 決まったぁ! 試合終了ぉぉおっ!! 氷室兄妹の魔術を粉砕した直後の、鮮烈なワンパンチKO!! しかもボディ一発! 終わってみれば、格の違いを見せつける圧巻の試合内容でした!! やはり強い、強かった堂桜統護! 強い強い強い強い強い強い、つぅよぉぉ~~~~~~~いッ!!』
 医療スタッフが起き上がれない臣人めがけて走っていく。
 肋骨骨折。頬骨と顎の骨折。鼻骨骨折。歯の損傷。内臓損傷。左義眼の粉砕破裂とそれに伴う顔面の火傷と裂傷。左膝靱帯および筋断裂。他にも両前腕部をはじめとした細かい亀裂骨折と打撲、内出血等は数知れない。緊急手術が必要な重傷だ。
 対して、統護は軽い打撲が数カ所のみ。
 両者の決定的な差は――ディフェンス技術であった。
 背中を負傷している雪羅にも、リングドクターと看護師がやってきた。非殺傷機能に優れている魔術攻撃とはいえ、朱芽の跳弾は手加減する余裕がなかった。魔術攻撃ゆえに、後遺症を心配するような大事には至っていないが、それでも受けたダメージは軽視できない。
 我に返った雪羅は医師と看護師を拒否して、臣人の傍へと歩き出した。
 充足した兄の顔を、早く近くで見たかったから。

 

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 これで予選ブロックの最終戦が終わり、決勝トーナメント進出の四チームが揃った。
 Dブロックの覇者は、堂桜統護&朱芽・ローランド組である。
 みみ架の隣にいる里央が感嘆した。
「ほぇぇ~~。凄い。やっぱりチートだねぇ、堂桜統護って」
 みみ架は眉を潜める。
「チート? インチキ・卑怯・狡いって事?」
「違うよミミ。最近ではチートって『反則的に凄い』って意味のスラングでもあるんだよ」
「なるほど。反則的……ね」
「うん! 凄いチートだよ《デヴァイスクラッシャー》は」
「それは少し違うわね」
「え。違う?」
「堂桜くんがチートである理由は、《デヴァイスクラッシャー》でも、超人化した身体機能でも、堂桜の血脈による〔契約〕でもない。それらは彼の付属品でしかないチートよ」
 意味が分からない、と里央がみみ架を見る。
 みみ架の視線の先には――勝ち名乗りを受ける統護と朱芽。
 統護は誇るではなく、担架に乗せられた臣人に左拳を差し向ける。横たえられた臣人は統護に右拳を向け返した。担架に付き添っている雪羅が、統護へ深々と一礼した。
 万雷の拍手と健闘を労う言葉が、退場していく敗者に注がれる。
 統護と朱芽はハイタッチして試合を締めくくった。
 里央は首を傾げる。
「ええと、じゃあ付属品じゃない、堂桜統護の本当のチートって?」
 その問いに、みみ架は眩しそうに答える。

 

「堂桜統護の本当の、最強チートはきっと、――その〔魂(こころ)〕の在り方だから」

 

         

 

 闘技場の裏口への通路を、担架からストレッチャーに載せ換えられた臣人、医療スタッフ、そして付き添いの雪羅が小走りで進んでいく。
 雪羅は臣人の顔を見つめていた。臣人は相変わらずマネキンのような貌だが、微かな感情が浮かんでいるのが、雪羅には判った。その感情が満足感という事も。
 裏口には、すでに救急車が待機していた。
 臣人と雪羅の診断データは、救急搬送スタッフおよび搬送先の病院に転送されている。
 トリアージによって臣人は最優先患者にカテゴリされた。搬送後、即座に緊急手術に入る。
 逆に優先度が低いと判定された雪羅は、明日の検査まで診察待機だ。
「……ぁ」
 足を止める雪羅。
 救急車の前には――が待っていた。

 

 

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