アニメを斬る!

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魔導世界の不適合者 ~魔術学科の劣等生~ 第3部(第28話)

第三章  姉の想い、妹の気持ち 10 ―統護VS美弥子①―

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         10

 琴宮姉妹は、満天の星空のもと――学園のグラウンドで対峙している。
 陸上競技用ではなく、主に【魔術模擬戦】の地上戦に用いられるエリアであった。
 ちなみに警備室には連絡済みである。
(どっちが勝ってもいいから、早く終わってくれないかな)
 統護としては巻き込まれるのは御免だ。しかし立場上、深那実の傍に立っている。
「――ACT」
 美弥子の【ワード】に、腕時計を兼ねている彼女の専用【DVIS】が反応・起動する。アナログ式だった時計盤のカバー面に、大量の英文がスクロールしていく。
 ずずずずずずず――……
 不気味な地響きと共に地面が持ち上がっていき、美弥子を囲う『土の要塞』が完成する。
 天井開放型で、前面に扇状の曲面を形取っている壁面だ。
 使用エレメントは【地】である。
 これこそ戦闘系魔術師ソーサラー――琴宮美弥子の【基本形態】。カテゴライズとしては、【使い魔】や【ゴーレム】を使役する形式となる。

 その名称は――《グランド・フォートレス》である。

 過日の【魔術模擬戦】以来のその威容に、統護は思わず吐息を洩らす。
 その様を見つめる深那実の顔は自信満々だ。
「ああ。そっち使うんだ。ま、ここじゃあ、近接戦用よりもそっちの方が向いているか」
「そっち?」
「姉貴の【基本形態】には近接戦用のもあるから。といっても、どっちも雑魚だけど」
 美弥子が声を張り上げた。
「さあ! 早く魔術を立ち上げなさい、深那実っ!!」
 言われて、深那実は「ぽん」と右拳の腹で、左手の平を叩いた。
「忘れてたわ。いやぁ悪いけれど、私の専用【DVIS】って故障中だったわ」
 その台詞に、美弥子が怪訝な表情になる。
「じゃあ、アンタどうやって戦うつもりなんだ?」
「決まっているじゃない。私を護るって契約通りに――ダーリンが戦うのよ」
「え?」
 統護は鳩が豆鉄砲を食ったような顔になった。
「嘘だろ。どうして俺がこんなくだらない姉妹喧嘩になんて……」
「頑張って。愛しているわよダーリン」
 深那実はこれ見よがしに統護に抱きついた。
 統護は彼女を振り解こうと……

 ちゅどんっ!!

 土の砲撃が、統護の横顔を通り過ぎて、後方の地面に「ズットン!」と炸裂した。
 硬直する統護。
 深那実を引き剥がすのを中断し、視線を美弥子へと向ける。
 《グランド・フォートレス》の壁面が砲門と変化しており、砲口が統護に照準されている。
 美弥子は据わった目で、怒りのオーラを発していた。
「ああ、そうか。やっぱりそうなんだ……、あの子の方がいいんだ」
 低い声音。普段の美弥子からは想像もできないトーンだ。
「せ、せ、先生? あの誤解してない?」
「いいでしょう……」
「だから俺には戦う意志なんて――」
 ジャゴン、と鋭い音を響かせて、十二全ての砲身がスライドして装弾される。
 美弥子は牙を剥いて吠えた。

「案外早いリターン・マッチでしたね、堂桜くんっ!!」

 

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 ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!
 着弾音に間断がない。あっという間に、地面が広範囲に削られていく。土石流を彷彿とさせる『土の砲撃』による瀑布であった。
 美弥子の攻撃には、以前の【魔術模擬戦】でみられた容赦が、一切ない。砲撃パターンの組み合わせは以前と大差ないが、以前とは違い足下狙いの甘い照準ではなくなっている。
 魔術的なロックオン機能に対して、自働で[ ERROR ]表示による【アプリケーション・ウィンドウ】のフリーズを引き起こす統護なので、電脳世界の超視界による照準は恐くない。しかし有視界の照準でこれでは、流石にひとたまりもなかった。
 統護は深那実を右脇に抱え、一目散に逃走するしかない。
 ただ後退するだけでは、即座に蜂の巣にされる。ランダムに左右に振れながら、加速・減速を交えて巧妙に疾走する。
 戦略的撤退であるのだが、深那実が抗議の声をあげる。
「ちょっと! なんで逃げるのよ。華麗に攻撃を躱して接近しないと」
「アホか! なんでこんなバカバカしい戦いで、そんなリスクを犯さなきゃならないんだよ」
 鈴麗戦は、たとえ敗れて命を落としても、それは己の力不足と受け入れられた。
 しかし、この姉妹喧嘩での巻き沿いでは、掠り傷ひとつとて負いたくない。
 砲撃の威力からして死亡はしないだろうが、まともに当たるとかなり痛そうである。
 深那実は唇を尖らせた。
「えぇえ~~? こんな風に喧嘩売られているんだから、ケチらずに買っちゃおうよ」
「違うだろ!? 喧嘩を売ったのは、明らかに深那実さんの方だって」
 どごん。足下と左脇を、砲弾が掠めた。
 統護は肝を冷やす。なにしろ背中を見せてひたすらの逃走だ。
 射撃音でおおよその位置は把握できるが、やはり相手を視認できないのはプレッシャーだ。
 とにかく早くグラウンドを抜けて、裏山の麓にある林の中へ――
 真っ直ぐに走れないのが、もどかしい。
 美弥子も統護が遮蔽物を求めて林を目指しているのを承知しているので、容易に向かわせてはくれない。逃走ルートを塞ぐように、砲弾をバラ撒いてくる。
 統護は必死であるが、右腕の中で丸まっている深那実は呑気に感心していた。
「しっかし人間一人抱えて、これだけ走ってスタミナ切れないって、凄い身体ね。パワーやスピードよりもスタミナが本当に化け物ね」
 常人であれば人間一人を抱えて走ると、三十秒も保たない。
「あと足運びもボクシングのステップワークってよりも古流の歩法に近いかな?」
「こんな時に余計な詮索はするなっての。つーか、暢気だなアンタ!」
「それからさぁ。宅配便の荷物みたいに運ばれるのって、ちょっと不本意なんだけど」
「贅沢いうなよ! 誰の所為でこんな目に遭っていると思っているんだ」
 嫌なら自分で走って欲しい。
「そうそう。どうせ運ぶのなら、こんなお米様抱っこよりも、素敵にお姫様抱っこがいいわ、ダーリン!」
「なにか策があるのか!?」
「ううん。単にお姫様抱っこって女の子の憧れだから」
「こんな状況で何言ってるんだ、アンタ! ってか、深那実さんって二十五だろ。女の子っていう歳かよ!!」
「失礼ね!! 女性はたとえ幾つになっても女の子なのよ!」
 美弥子が顔を真っ赤にして絶叫した。

「むきぃ~~ッ!! なんですかっ。これ見よがしにイチャつくんじゃありません!!」

 ゥズズズズズズズズズズゥ――
 重々しい低音が地の底から這い上がり、美弥子の早歩きに合わせて《グランド・フォートレス》が移動を始めた。
 大股で歩く美弥子を中心に、局地的な地震と錯覚しそうな震動がグラウンドに伝播していく。
 砲撃音に移動音が加わったので、背中越しに統護は美弥子を一瞥する。
 目に飛び込んできた豪快な光景に、顔面が引き攣った。
「うぉぉ!? マジかよ、前に見た時よりも移動が速えぇ! ってか恐い、なんか恐い!」
「ちぃ! 大人げないわね、あンの三十路間際のBBAめぇ」
「アンタ二枚舌にも程があるだろ!」
 女性は幾つになって女の子じゃなかったのかよ。
 しかし《グランド・フォートレス》の移動に意識容量を割いた影響か、砲撃の量と照準精度が、ほんの僅かではあるが低下してくれた。
 そのお陰もあり、統護はどうにか裏山の麓まで到達する事ができた。

 

 

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